目次:読みたい項目を選ぶ
全体像・読み進め方を確認する
累計の高さと、その期間の増加量は違います。折れ線の差分から実績を取り出し、途中参加や修正で比較条件が変わるケースまで図で説明します。
この記事を読む3ステップ
最初に全体像をつかみ、必要なところから読めます。
累計と単日の実績を、まず言葉で分ける
累計はある起点からの合計です。9月3日終了時の累計が90件でも、9月3日だけで90件受け付けたとは限りません。前日終了時が55件なら、その日の受付は35件です。グラフのタイトルと「いつから足しているか」を確認してから数値を読みます。
このページはGMAP-CTのデータ理解を補う独自演習です。公式問題の再現ではありません。比率や指数も含む入口はデータ理解の対策、目盛や二軸の注意点はグラフの軸の読み方にあります。
独自例題:二つの窓口の受付累計
A・Bの受付件数を同じ月の初日から集計しました。両方とも開始時点は0件で、以下の数値は各日の終了時点です。取消・重複・修正はないものとします。「3日目の受付が多かった窓口」と「3日間全体の受付が多かった窓口」を答えてください。
| 時点 | Aの累計 | Bの累計 |
|---|---|---|
| 開始時 | 0 | 0 |
| 1日目終了 | 20 | 30 |
| 2日目終了 | 55 | 50 |
| 3日目終了 | 90 | 100 |
表を1行ずつ読む
- 時点
- 開始時
- Aの累計
- 0
- Bの累計
- 0
- 時点
- 1日目終了
- Aの累計
- 20
- Bの累計
- 30
- 時点
- 2日目終了
- Aの累計
- 55
- Bの累計
- 50
- 時点
- 3日目終了
- Aの累計
- 90
- Bの累計
- 100
学習用の独自ケースです。公式問題の再現や、現実の結果を保証する図ではありません。
差分を取ると、日別の結果が分かる
Aは1日目20、2日目55−20=35、3日目90−55=35件です。Bは30、20、50件です。したがって3日目はBが15件多く、三日間全体もBが10件多い、と分かります。ただし2日目だけならAが15件多く、期間を変えれば優劣も変わります。
Aの累計20+55+90=165と足すのは誤りです。1日目の20件が三度、2日目の35件が二度含まれてしまいます。日別へ戻して20+35+35=90と足すと、最後の累計と一致し、検算になります。
線が高いことと、勢いがあることは別
2日目終了時点ではAの55件がBの50件より上にあります。しかし3日目の増加はBの50件がAの35件より大きく、Bが追い越します。ある時点の累計順位だけから、次の期間の増加量まで決められません。
同じ時間幅なら、累計の増加が大きい区間ほど線は急になります。時間幅が異なるときは増加量を時間で割って比べます。二日で40件と一日で30件なら、区間総数は前者が多くても一日平均は20件対30件です。
交点から言えることと、言えないこと
二本の累計線が交わる点は、同じ起点・同じ集計範囲なら累計が等しくなる点です。日別実績が等しい点ではありません。また上の表は日末しか記録していないため、線で結んだ図の交点から正確な時刻を知ることはできません。
1日目終了時Bが10件先行し、2日目終了時Aが5件先行しています。両窓口でその間ずっと一定の速さで受付が進んだと追加で仮定すれば、区間の3分の2で等しくなります。しかし実際には朝に集中した可能性もあります。直線補間による計算と観測事実を区別してください。
累計は絶対に下がらないのか
追加件数だけを足し、訂正がない累計なら減りません。しかし純売上の累計で返品を差し引いたり、過去の重複を削除したりする集計では、下がる場合があります。下降線を見ただけでグラフが誤りと決めず、何を合計しているかを調べます。
たとえば前日まで純注文80件、本日新規10件、取消15件なら本日終了は75件です。差分−5は新規注文がマイナスという意味ではなく、取消を含む純増が−5です。「新規」と「純増」のどちらを問われているか確認しましょう。
起点や計測範囲が違う場合
Aは月初から、Bは5日から集計した累計なら、その高さだけで窓口の効率を比較できません。共通期間の始点と終点の差分へ直す必要があります。同じ期間でも、営業時間や受付対象が違えば、一日当たりや担当者一人当たりへ直しただけで公平になるとは限りません。
資料が複数あるときは、開始日・締切時刻・単位・取消の扱いを揃えます。不明なら比較できる範囲を限定し、不足情報を指摘するのが正しい読解です。数値を出せるからといって、意味のある比較ができているとは限りません。
確認問題:長さが違う区間を比べる
ある受付の累計は月曜開始0、火曜終了48、金曜終了102件でした。毎日同じ長さの営業日とし、休業日はありません。月・火の一日平均と、水・木・金の一日平均を求めてください。どの一日が最も多かったかも分かるでしょうか。
最初の二日間は48÷2=24件/日。次の三日間は(102−48)÷3=18件/日です。平均は前半の方が多いですが、最大の日は分かりません。後半54件が18・18・18だった可能性も、0・0・54だった可能性もあるためです。
応用:途中で累計がリセットされる場合
ある月末の累計が240件、翌月初日の表示が12件なら、受付が228件減ったとは限りません。月ごとに0へ戻る集計かもしれないからです。異なる集計区間の数字をそのまま引かず、リセット日と表示の定義を先に確認します。
反対に、月をまたいでも同じ起点から足し続ける累計なら差分で求められます。図が滑らかに見えるかどうかではなく、対象期間の定義が連続しているかで判断してください。
累積割合から区間割合を取り出す
累積割合にも差分の考え方を使えます。同じ100件の配送について、翌日までに40%、二日目までに75%、三日目までに90%到着したなら、二日目に到着したのは35件、三日目は15件です。三日目終了時点でまだ到着していないのは10件です。
ただし、各日の割合がそれぞれ違う注文群を分母としているなら、この差分は使えません。到着件数の累計なのか、日別に計算した到着率なのかを区別します。縦軸に%が付いていても、何を100%としているかは省略できません。
読む前に、三つだけ書き込む
図の上へ「累計」、横へ「各日終了」、起点へ「月初0」と記すだけでも、単日と累計の混同を減らせます。選択肢を検討する際は、各文が合計・差分・一日平均・瞬間的な速さのどれを述べているかを分類します。
続きは単位と期間の換算、複数資料の照合へ。全体の復習順はCT総合ガイドから選べます。
次の学習と確認資料
考え方を確認したら、問題・解説の見本、登録不要の無料6問を確認できます。教材条件は料金ページで確認してください。
この記事の図・数値・ケースは編集部独自の学習用です。公式問題や過去問の再現ではなく、出題頻度や合格を保証しません。当サイトは非公式の対策サービスです。
6問・12分で、CTの6領域を体験する
6領域から各1問を解き、正誤・所要時間・解説を確認できます。6問では能力やランクを判定しません。30問・60分の通し模試はCTパックに含まれます。無料お試しは登録不要。希望する方は登録後に結果を保存できます。
有料模試の独自スコアは学習用の参考指標であり、本番の予測点・合否判定ではありません。無料6問では能力判定・推定スコア・ランクは表示しません。
▶ GMAP-CT 無料6問を試す(12分)※本サイトは独立した非公式の試験対策コンテンツであり、株式会社グロービス/GMAPの公式サービスとは関係ありません。試験の形式や出題範囲は実施回・実施企業により異なる場合があります。
