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全体像・読み進め方を確認する
式は合っているのに桁が違う。そんな誤りを防ぐため、表の見出しと単位を一緒に読み、金額・人数・処理量をそろえる独自例題を図解します。
この記事を読む3ステップ
最初に全体像をつかみ、必要なところから読めます。
単位は注記ではなく、計算条件
資料の数字が240と80でも、240円と80人なのか、240百万円と80千人なのかで答えは変わります。表の見出しに一度だけ書かれた単位を見落とすと、計算自体が正しくても千倍違う答えになります。単位を読む時間を省くと、後で選択肢との不一致を調べる時間が増えがちです。
このページでは、金額と人数、時間と処理速度を別々に練習します。公式問題の再現ではなく、図表を正確に読むための独自教材です。四則演算の前に「求める答えは何円・何人・何分か」を書き、式の単位がそこへ到達するかを確かめてください。
独自例題1:百万円と千人の割り算
ある施設の月間売上は240百万円、延べ利用者数は80千人です。売上を延べ利用者数で割った一人当たり売上はいくらでしょう。ここでは売上の全額がこの利用者に対応し、対象月も同じとします。
| 肢 | 答え |
|---|---|
| ア | 3円 |
| イ | 300円 |
| ウ | 3,000円 |
| エ | 30,000円 |
数値・条件は学習用の独自例です。公式問題の再現ではありません。
正解はウです。240×1,000,000円÷(80×1,000人)=3,000円/人。数字部分は240÷80=3、単位部分は百万円÷千人=千円/人になります。アは数字だけの3をそのまま円と読んだ誤りです。
延べ人数と実人数も同じではない
利用者80千人が延べ人数なら、一人が複数回来場した分も含まれます。計算結果を「会員一人の月間購入額」と言い換えるには、実人数や会員の範囲が必要です。単位の桁をそろえても、数えている対象が違えば意味を取り違えます。
例えば実利用者が40千人で同じ240百万円に対応するなら、実利用者当たりは6,000円です。一回当たりの利用単価と一人当たり月額は、どちらも円を使いますが同じ指標ではありません。見出しだけでなく、表の注記に「延べ」「実」「有料のみ」などの限定がないかを確認します。
独自例題2:処理速度と稼働時間
装置Aは毎分80件、装置Bは毎時3,000件を処理できます。両方が停止せず25分動き、不良・重複・準備時間がないとします。合計の処理件数を求めてください。
Aは80×25=2,000件です。Bは3,000÷60=毎分50件なので、50×25=1,250件。合計3,250件になります。Bについて3,000×25とすると、「時間当たり」の速度に「分」を直接掛けてしまっています。25分=25/60時間と直して計算しても同じ答えです。
| 装置 | 毎分へ換算 | 25分の処理量 |
|---|---|---|
| A | 80件/分 | 2,000件 |
| B | 50件/分 | 1,250件 |
| 合計 | 130件/分 | 3,250件 |
表を1行ずつ読む
- 装置
- A
- 毎分へ換算
- 80件/分
- 25分の処理量
- 2,000件
- 装置
- B
- 毎分へ換算
- 50件/分
- 25分の処理量
- 1,250件
- 装置
- 合計
- 毎分へ換算
- 130件/分
- 25分の処理量
- 3,250件
同時並行と順番待ちを、計算する前に確認
上の合計は、AとBが別々の対象を並行して処理するという前提です。同じ一件がAを通り、次にBを通らなければならない直列工程なら、毎分80+50=130件を完成品の能力としてはいけません。工程間の在庫、立ち上がり、ボトルネックを考える別問題です。
単位がそろったから足せるのではなく、意味が足し合わせてよいかも確認します。台数、班数、延べ時間、同時稼働の条件を短く図にすると、この違いを見つけやすくなります。複数資料の照合は複数資料の読み方でも練習できます。
割合の単位:パーセントとポイントを区別
不良率が4%から3%へ下がった場合、差は1パーセントポイントです。元の4%に対する低下率は(4−3)÷4=25%です。「1%下がった」とだけ書かれると、差か相対変化かが曖昧になるので、設問がどちらを求めるかを確認します。
母数が前期1万件、今期2万件なら、不良件数は400件から600件へ増えています。率が下がったことから件数も減ったとは言えません。単位、割合の分母、期間の三点を一緒に読むと、見た目の改善を結論へ直結させずに済みます。
丸めるのは、単位をそろえた後
25分を0.4時間と先に丸めると、Bは1,200件となり、正確な1,250件からずれます。選択肢が粗ければ概算で十分な場合もありますが、近い候補を区別したい場面では丸め誤差が問題になります。25/60を残すか、毎分へ直すと計算を短く保てます。
桁が合わないときは、まず数値を再入力する前に、千・万・百万、分・時間、百分率の100での割り算を点検します。概算と丸めの判断では、どこまで精密に計算する必要があるかを扱っています。
確認問題:月額売上と年間売上を混ぜない
店舗Xの年間売上は96百万円、店舗Yの月間売上は900万円です。Yの毎月の売上が同額だと仮定した場合、年間売上はどちらが大きく、差はいくらでしょう。数値96と900をそのまま比較しないでください。
Xは9,600万円/年。Yは900×12=10,800万円/年。Yが1,200万円大きい、が答えです。ただし「毎月同額」の仮定を外すと、一月だけの900万円から年額は確定できません。単位換算で解決する問題と、追加情報が必要な問題を分ける練習にもなります。
応用:面積当たりの数値では、長さを二乗する
図の縮尺で、1cmが実際の10mに対応するとします。図の長方形が縦2cm・横3cmなら、実際は20m×30m=600平方メートルです。図の面積6平方センチメートルへ10を一回掛けて60とするのは、縦横の片方しか換算していません。
長さの倍率10に対し、面積の倍率は10×10です。ただし図面のcmと実寸のmを使っているので、無単位の「100倍」という語だけでは不十分です。横と縦をそれぞれ実寸へ直してから掛ければ、単位を見失いにくくなります。体積なら三方向を換算するという同じ考え方が使えます。
答えの桁を、概算で二重に確認する
売上が約2億円、利用者が約8万人なら、一人当たりは数千円程度です。3円という答えなら、8万人で合計24万円にしかならず、元の売上へ戻りません。最後に答え×人数で元の規模を再現できるかを試すと、桁の誤りを見つけやすくなります。
この確認は、同じ電卓入力を繰り返すのとは違います。別の方向から大きさを照合する検算です。式の単位が正しいかと、答えの規模が現実の与件へ戻るかの二段階で確認すると、正確さを保ちながら不要な再計算を減らせます。
復習用の一行メモ
誤った問題には「単位なしで割った」「期間が違った」「延べ人数を実人数と読んだ」など、原因を一つ残します。答えの数字だけを覚えても、次の資料で単位が変われば同じ誤りが起こります。正解後にも、答えを単位付きの一文で読み上げられるか確認してください。
図表読解の全体はデータ理解へ。必要な追加情報がないか迷う場合は条件追加の十分性を練習し、最後にCT対策の全体像から次の分野を選べます。
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