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複数製品の損益分岐点|販売構成比を使った計算と検算

商品ごとに限界利益が違う場合、単純平均では損益分岐点を求められません。数量比と売上構成比を区別し、二商品の独自ケースで必要数量を計算します。

判断基準 → 実行手順 → 次の一手最終更新 2026/09/18
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単一製品の式を、二つの商品の組合せへ広げる

商品Aは単価1,500円・単位変動費900円、Bは単価1,000円・単位変動費800円とします。共通固定費は月10万円。AとBの販売数量比を2:1に固定し、販売範囲内で価格と費用は変わらず、生産・在庫のずれもない学習用の例です。

Aの単位限界利益は600円、Bは200円です。二つを足して2で割った400円を全体の平均として使うと、Aの方が多く売れる条件を落とします。先に「比率は数量か売上か」を確かめてください。

図解:A二個とB一個を、計算上の一組にする

A二個・B一個の限界利益を積み上げる
A二個で1200円、B一個で200円。一組の限界利益は1400円。

販売数量比2:1を維持する独自例。横軸は一組当たりの限界利益(円)です。

商品一組の個数売上限界利益
A2個3,000円1,200円
B1個1,000円200円
一組3個4,000円1,400円

一組の限界利益は600×2+200=1,400円。固定費10万円÷1,400=約71.43組です。数量比を厳密に維持し、整数の組で販売するなら72組が必要です。A144個、B72個、合計216個になります。

整数にした答えを、元の利益式へ戻す

72組の売上は288,000円、変動費は(900×2+800)×72=187,200円。利益は288,000−187,200−100,000=800円です。71組なら利益−600円で不足します。必要な最小整数組数が72であることまで確かめられます。

連続量の理論上の分岐点売上高は約285,714円です。「理論値の売上高」と「整数で売って条件を満たす288,000円」を混ぜないでください。比率から外れた販売を許す設問なら、組の切上げが唯一の解き方とは限りません。

売上構成比で求めても一致するか

売上比は3,000:1,000=3:1です。数量比2:1とは異なります。Aの限界利益率40%、Bの20%を売上構成比75%と25%で加重すると35%。10万円÷35%=約285,714円で一致します。

40%と20%を数量比2:1で重み付けした約33.33%では、この売上構成を表せません。率の分母が売上なので、重みも売上の割合に合わせます。加重平均の考え方と同じく、平均する前に総量へ戻すと取り違えを防げます。

販売構成が変われば、計算もやり直す

A:Bが1:2なら一組の限界利益は1,000円。100組で固定費を回収し、A100個・B200個、売上35万円が分岐点になります。元の組合せの35%を流用してはいけません。

ここで変えたのは構成の仮定で、需要予測や最適な販売政策ではありません。生産能力、追加設備、値引きなどを判断するには別の条件が必要です。単一商品に戻って式を確認するならExcel教材が使えます。

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確認資料:OpenStax:複数製品のCVP分析(2026年9月18日確認)。図解と練習例は当編集部が別途作成しています。

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