目次:読みたい項目を選ぶ
全体像・読み進め方を確認する
学習する組織は、個人の気づきを仕組みへ変える
経験を振り返り、共有し、業務システムへ反映して再実行します。 各項目を押すと、本文の該当箇所へ進めます。
↓ 気になる項目から、本文の解説へ進めます
最初に押さえる結論
手順を直す学習と、手順を支える前提を問い直す学習を使い分ける。
学習する組織は、経験や情報から学び、その知見を共有・実践して、行動や仕組みを見直す組織を考える概念です。研修の回数や資料の保管数だけでは学習の成果を確認できません。
シングルループ学習は既存の目的や前提の中で誤差を修正し、ダブルループ学習は目的・前提等の妥当性も問い直します。後者は単に二回復習することではなく、前者がすべて無意味という関係でもありません。
センゲの五つのディシプリンは、自己マスタリー、メンタル・モデル、共有ビジョン、チーム学習、システム思考です。メンタル・モデルを単なる悪い偏見に限定せず、判断を支える見方や前提として検討します。
事実の共有、実践と定着、計画の検証をつなぎます。振返りを開いた事実と、知見が仕事で使われた事実を分けてください。
学習を継続できる条件は本人の計画と支援、利用できる福利厚生に具体化し、行動と内面の推測を分けて観察します。
以下は当サイトの教材を使った学習用の例です。公式問題・過去問の転載や再現ではなく、本番の出題頻度や合格を保証するものではありません。概念の定義と、個別の設問で成り立つ判断を分けて読んでください。
学習する組織を例題の条件に当てはめる
最初は解説付きの例題で、どの条件が判断に必要かを確認します。複数の判断が含まれる場合は、一方の結論をもう一方へ流用せず、それぞれの与件で検討してください。
例題:条件と選択肢を省略せず読む
修理窓口は「一件の対応時間を短くする」という目標で手順を改善したが、再問合せが増えた。担当者は時間だけを成果とする前提を疑い、解決率と再問合せも含めて目標を見直した。この検討に最も合う説明はどれか。
- (A) 既存目標を変えず処理速度だけを上げる学習である
- (B) 二人で話し合ったのでダブルループ学習である
- (C) 目標や成功の定義まで問い直すダブルループ学習である
- (D) 過去の手順を使った経験はすべて無価値になる
例題の解説:結論を支える条件は何か
正解:(C) 目標や成功の定義まで問い直すダブルループ学習である
(C) です。手順の修正だけでなく、時間のみで成果を測る前提を検討しています。(A) は目標の変更を落とし、(B) はループの意味を人数に置き換えています。(D) は前提の見直しから過去の経験全体を否定しています。既存前提が妥当な仕事ではシングルループの改善も必要です。どこまで問い直したのかを具体的に説明することが重要です。
独自窓口例。二つは優劣の固定順位ではなく、状況で使い分けます。
二回の反省ではなく、目的・前提も検討したかを見る。
解説の結論は、上の設問で与えられた条件についてのものです。条件や目的が変わる別のケースでも同じ選択肢になる、という一般則として覚えないでください。
条件を変えて考える・実務と混同しない
例題1で平均対応時間が5分から4分に減っても、再問合せが増えると総対応時間は別の結果になり得ます。初回100件と再問合せ20件が各4分なら計480分で、初回100件だけの400分とは違います。
観測した行動の理由や支援と権限を確認し、学習の責任を個人だけに置かないようにします。
自力で確かめ、別の問題へつなげる
- 「学習する組織は何を判断する概念か」を、資料を閉じて一文で言う
- 例題の正答と誤答について、根拠となる条件を一つずつ挙げる
- 下の3問を解き、迷った条件や解答に要した時間を残す
確認用の3問には上で解説した例題も含まれます。読後の正解は理解確認であり、初見で解けることやテーマの習得完了を示す診断ではありません。解説を読んだ直後だけでなく、間隔を空けて別の問題にも取り組み、同じ誤りが再発していないか確認します。
確認した資料と学習例の位置づけ
二つのループはHBS Online:シングル/ダブルループ学習の定義部分、五つのディシプリンはCenter for Systems Awareness:Organizational Learningを確認(2026年9月9日)。原典の図や事例を転記せず、窓口・画面・手順書の問題と図は独自作成です。
ナレッジ・マネジメント:保存と習得は違う
暗黙知は経験や技能に埋め込まれた、言葉だけでは伝え切れない知識です。形式知は文書・数式・手順など明示的に共有できる形の知識です。SECIモデルは共同化、表出化、連結化、内面化という知識変換を捉えます。ファイルを増やすことと、組織が使える知識を増やすことは同じではありません。
架空の修理チームによるSECIの理解例。必ずこの順番だけで学ぶという意味ではありません。
- 共同化・表出化熟練者と点検 → 判断の手掛かりを言葉にする
- 連結化点検メモと故障記録を組み合わせて手順へ
- 内面化別の故障で実践し、自分で判断できるか確認
手順書を保存したことと、使えるようになったことは別
| 変換 | 架空の修理チームでの理解例 |
|---|---|
| 共同化:暗黙知→暗黙知 | 熟練者と同じ作業を経験して、異常の見つけ方を学ぶ |
| 表出化:暗黙知→形式知 | 判断した手掛かりや条件を言葉・図にする |
| 連結化:形式知→形式知 | 点検メモと故障記録を統合してチェック手順を整える |
| 内面化:形式知→暗黙知 | 別の故障で手順を使い、実践を通じて技能へ結び付ける |
手順を読むだけで技能が身に付くとは限りません。再現できた条件、うまく使えなかった条件、相談先、更新責任を残します。機密情報や個人情報を無制限に共有することもナレッジ経営の要件ではなく、適切なアクセス範囲が必要です。
モデルの確認には『グロービスMBAマネジメント・ブック[改訂3版]』のナレッジ・マネジメントを参照しました。上の例と図は独自のものです。情報の統合と仕事の再設計、伝達の確認へつなげて学べます。
用語の境界を比較し、ケースで確かめる
組織行動の用語を比較するでは、似た言葉の違いを短い定義と具体例で整理し、図解・独自ケース・条件変更の確認問題につなげています。
よくある質問
ダブルループ学習の方が常に優れていますか?
単純な優劣ではありません。妥当な目標の下での改善も必要です。同じ問題が続く等の場合には、手順だけでなく目的や前提の妥当性も検討します。
この3問で習得完了を判断できますか?
本文で解説する問題も含む復習用の3問です。初見の診断や公式スコアではなく、条件を変えた問題でも根拠を説明できるか確認します。
学習する組織は、個人の気づきを仕組みへ変える
経験を振り返り、共有し、業務システムへ反映して再実行します。 各項目を押すと、本文の該当箇所へ戻れます。
↑ 気になった項目を押すと、本文の解説へ戻れます
この単元、いま何問解けますか
登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。
-
第1問/全3問 修理窓口は「一件の対応時間を短くする」という目標で手順を改善したが、再問合せが増えた。担当者は時間だけを成果とする前提を疑い、解決率と再問合せも含めて目標を見直した。この検討に最も合う説明はどれか。
(C) です。手順の修正だけでなく、時間のみで成果を測る前提を検討しています。(A) は目標の変更を落とし、(B) はループの意味を人数に置き換えています。(D) は前提の見直しから過去の経験全体を否定しています。既存前提が妥当な仕事ではシングルループの改善も必要です。どこまで問い直したのかを具体的に説明することが重要です。
-
第2問/全3問 チームは「利用者は説明を読まない」という前提で画面を設計していたが、実際には説明への導線が見つからない例もあると分かった。メンタル・モデルを検討する対応として適切なのはどれか。利用者への確認は可能とする。
(B) です。行動の説明に使っていた前提を明示し、別の原因の可能性を確認します。(A) は反証になる情報を無視し、(C) は一例から逆方向へ一般化しています。(D) は気づきと検証を同一視しています。メンタル・モデルはすべて無価値な誤解という意味ではなく、何を仮定しているかを確かめ、事実や条件に照らして修正できることが重要です。
-
第3問/全3問 障害対応の振返りで手順書を作ったが、次の担当者が探せず、同じ確認漏れが起きた。組織として知見を再利用する改善として最も適切なのはどれか。担当者の引継ぎ方法も変更できるものとする。
(D) です。記録の作成から実際の再利用までをつなぎます。(A) は活動の回数を成果に置き換え、(B) は情報に到達できない条件を無視しています。(C) は同じ障害を残したまま量を増やしています。使った結果で手順が役立ったか、更新が必要かも確認し、個人の記憶だけに依存しない運用を設計することが組織の学習を支えます。
無料の6問で、問題と解説を試しましょう
6科目から1問ずつ。会員登録なしで独自問題と解説を体験できます。科目全体の実力や本番スコアを判定するものではありません。続けて学びたい方は、無料登録後に残り16問へ進めます。
▶ 登録不要・無料の6問を始める※本サイトは独立した非公式の試験対策コンテンツであり、株式会社グロービス/GMAPの公式サービスとは関係ありません。試験の形式や出題範囲は実施回・実施企業により異なる場合があります。
