計算の前に「必ず」か「あり得る」かを確認
一つの配置を作れたことと、すべての配置で成立することは違います。「あり得る」なら成立例を一つ示せば足りますが、「必ず」なら反例がないか確認する必要があります。逆に、一例で成り立たなかっただけでは不可能とは言えません。
人名や条件が多いときは、確定事項と候補を別の記号で残します。仮置きした情報を確定事項として扱うことが、推理問題でよく起きる誤りです。条件が強い対象から配置すると、分岐を少なくできます。
独自例題:4人の発表順
A・B・C・Dの4人が、1番から4番に一人ずつ発表する。AはCより前、BはDの直前であり、Dは4番ではない。必ず正しいものはどれか。
- A:Aは1番である
- B:Bは1番である
- C:Dは3番である
- D:Cは4番である
解説:連続するペアから全配置を確認する
このペアを、4つの位置へ順に置きます。
○ 候補①:B・Dが1〜2番
○ 候補②:B・Dが2〜3番
× 除外:Dが4番になってしまう
残るペアの位置は2通り。
空いた場所に、A → Cの順で入れます。
AはCより前。ただし、AとCが隣り合う必要はありません。
B・Dをひとまとまりにすると、置ける位置は(1番、2番)または(2番、3番)です。(3番、4番)はDが4番になり条件に反します。残りの位置に、AがCより前になるよう入れます。
成立する並び 1
B・Dが1〜2番、Aが3番
成立する並び 2
Aが1番、B・Dが2〜3番
必ず正しいのは、選択肢D。
配置は2通りあっても、「必ず言えること」は1つに定まります。B・Dの色は連続ペア、Cの枠と「共通」は両方で変わらない位置を示します。
正解はD。どちらでもCが4番です。Aは一つ目、BとCは二つの配置のうちそれぞれ一方で崩れます。成立する配置が複数あっても、正答は一つに定まります。問題全体の配置が唯一でなければ答えられない、という思い込みは不要です。
対応・数量条件にも同じ考え方を使う
全候補を数える場合は条件付きの場合の数と役割の数え方へ。数値の対象区間を整理する練習は往復と停止時間の独自例題にあります。
人数の重複は集合・ベン図の例題、条件を否定したときの判断は対偶と反例の使い分けで練習します。
日付と担当先も加わる場合は、人・日付・担当先の対応表へ進み、一対一の条件を使って候補を除く手順を確認してください。
対応関係なら、人×担当の表に確定と除外を記入します。人数が等しく一人一担当なのか、兼務があるのかで推論が変わるため、問題文にない一対一対応を仮定しないでください。
数量条件なら、整数か実数か、ゼロが許されるか、合計が固定かを先に確認します。「少なくとも2人」と「ちょうど2人」も違います。条件を式へ置き換えた後に、元の日本語へ戻して意味が変わっていないか点検します。
否定も確認します。「全員が参加する」の否定は「誰も参加しない」ではなく「参加しない人が少なくとも一人いる」です。条件を反転する際に、この違いを落とすと候補を除外しすぎます。
解けなかった理由を、計算力だけに帰さない
| つまずき | 次の練習 |
|---|---|
| 条件の書き漏れ | 条件一つにつきチェックを一つ付ける |
| 候補を確定と誤認 | 仮置きを別枠に書く |
| 全場合を調べすぎる | 固定位置・連続条件から使う |
| 必ずと可能を混同 | 誤答肢の反例を一つ探す |
条件の図示は論理構造把握、文章の量化表現は文章理解に戻って練習できます。長考による時間切れは時間配分の記事で切り分けましょう。
公式情報とこの記事の位置づけ
試験の構成はグロービス公式の受験科目、運用上の確認事項は公式FAQを参照しています(確認日:2026年9月9日)。受験条件は勤務先からの案内を優先してください。
以下の例題・数値・学習手順は当サイトのオリジナルです。公式問題・過去問の転載や再現ではなく、実際の出題・難易度・合格を保証しません。当サイトはグロービスの公式サービスではありません。
よくある質問
すべての場合を書き出すべきですか?
候補が少なければ有効です。多い場合は固定条件や連続条件から絞り、設問が求める範囲を調べます。必ず成立する主張では、成立例だけでなく反例の有無を確認します。
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