対応表は、同じ項目同士を比較するために作る
対応関係の問題では『Aは火曜ではない』『名古屋担当は火曜』のように、人物を主語とする条件と都市を主語とする条件が混在します。読んだ順にメモを積み上げるだけでは、人物と日付が決まったのに、担当先へ反映し忘れることがあります。
まず、それぞれの項目が一対一か確認します。同じ担当者が複数都市を受け持つことが許されるなら、一つ確定したからといって他の欄を消せません。一人一件、各都市一回、各日一件という本文の条件があって初めて、行や列の消去が使えます。
独自例題:3人の担当者と出張先
担当者A・B・Cが、月曜・火曜・水曜に一人ずつ出張する。各人の出張は一度だけで、仙台・名古屋・福岡の各都市には一人ずつが訪問する。福岡への出張は月曜、名古屋への出張は火曜である。Bは月曜には出張しない。Cの出張先は仙台ではない。Aの出張日はCより早い。このとき必ず正しいものはどれか。
- A:Aは名古屋へ出張する
- B:Bは水曜に仙台へ出張する
- C:Cは月曜に福岡へ出張する
- D:AとBのどちらが早く出張するかは決められない
解説:都市と日付を固定してから人物を置く
正解はBです。都市が一つずつなので、月曜=福岡、火曜=名古屋が決まれば、水曜=仙台です。Cは仙台ではないので水曜に置けません。また、Aより遅く出張するためCは月曜にも置けず、C=火曜=名古屋が確定します。
- 都市と日付を固定月曜=福岡、火曜=名古屋。残る水曜=仙台。
- Cが入れる日を絞る仙台でないので水曜は不可。Aより後なので月曜も不可。C=火曜。
- 残る人物を配置AはCより早いので月曜。残るBは水曜。
上から日付・担当者・都市を表示。各項目が一度ずつ使われ、Bが月曜ではないという条件も満たします。
AはCより早いため月曜=福岡です。残りのBは水曜=仙台になります。Bが月曜ではないという条件とも一致します。この例では他の条件だけでも配置が決まりますが、余った条件も最後に照合し、読み落としを確認してください。
Aは都市をCと取り違えています。Cは『Cが月曜』となり、Aより遅いという条件に反します。Dは順序が未確定としている点が誤りで、Aは月曜、Bは水曜と決まります。
○・×・?を混ぜないための検算
| 記号 | 意味 | 扱い |
|---|---|---|
| ○ | 条件から確定 | 一対一なら同じ行・列の他候補を除く |
| × | 条件に反する | 候補から除く |
| ? | まだ判断できない | 確定するまで残す |
表を1行ずつ読む
- 記号
- ○
- 意味
- 条件から確定
- 扱い
- 一対一なら同じ行・列の他候補を除く
- 記号
- ×
- 意味
- 条件に反する
- 扱い
- 候補から除く
- 記号
- ?
- 意味
- まだ判断できない
- 扱い
- 確定するまで残す
『Aが福岡と分からない』は『Aは福岡ではない』ではありません。未確定を除外へ変えると、正しい配置を消してしまいます。逆に一つの成立例を見つけただけでは、ほかの配置がないとは限りません。設問が『必ず』を求めるなら、すべての条件を満たす配置で共通か確認します。
完成後は、各人・各日・各都市が一度ずつ使われているか、曜日の前後関係が守られているかを点検します。表がきれいに埋まったことと、本文を満たしていることは別です。
条件を一つ外すと、何が未確定になるか
元の例題から『Cの出張先は仙台ではない』だけを外してみます。AがCより早いこと、Bは月曜でないこと、都市と曜日の対応はそのままです。この場合はA・B・Cの順と、A・C・Bの順の二通りが残ります。Aの月曜は共通ですが、Bの水曜は保証されません。
ここでは完全な配置を一つに決める条件と、Aの月曜だけを決める条件が異なります。全部を確定しようと長考する前に、設問が尋ねる関係はすでに確定していないかを見ましょう。条件を外した変形は練習用であり、元の問題を解く途中で勝手に条件を省いてよいという意味ではありません。
対応・順序・集合を使い分ける
配置が可能かでなく、何通りあるかを尋ねる場合は組合せと役割を分ける数え方へ。メンバーだけを選ぶのか、代表も決めるのかで結果が変わります。
前後関係が中心なら順序を並べる図、重複する人数なら集合の四領域が適しています。条件の向きを逆にしていないかは必要条件・十分条件で確認できます。
復習では解答を写す前に、最初に確定できた条件、途中で除外した候補、最後に照合した条件をそれぞれ一つ書きます。人名だけ変えた問題を覚えるのではなく、項目が増えたときに何を表の軸にするかを説明できる状態を目指しましょう。
公式との区別と、練習の目的
グロービスの受験科目案内では、数表・グラフの読み取りや条件からの推理などがCTの測定対象として説明されています(確認日:2026年9月9日)。本記事は、それらの考え方を練習する独自の例題です。特定の形式の出題数・頻度を公式が約束しているという意味ではありません。
問題・図解は公式問題・過去問の転載や再現ではなく、当サイトのオリジナルです。本番の出題、難易度、得点上昇、合格を保証しません。当サイトはグロービスの公式サービスではありません。
よくある質問
一つ決まったら同じ行や列を全部消してよいですか?
一対一という条件がある場合に限ります。同じ人が複数の仕事を担当できる問題では、行や列を一律に消すと正しい候補を失います。
すべての対応を確定しないと答えられませんか?
設問が求める関係がどの成立例でも共通なら、全対応を一意に決める必要はありません。一つの例だけを見て『必ず』と判断しないことが重要です。
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