目次:読みたい項目を選ぶ
全体像・読み進め方を確認する
最初に:理解できないことと、取り出せないことを分ける
解説を読むと納得できるのに、一人で新しい問題へ向かうと手が止まる。この状態を、ただ勉強不足とまとめる必要はありません。用語が分からない、条件を整理できない、使う方法を選べない、計算を実行できないなど、止まる工程を分けてみましょう。
解説には、解く人が本来選ばなければならない着眼点や手順が既に示されています。それを追えることと、何も示されていない場面で選べることは別です。同じ問題での正解は復習の成果として扱いつつ、未見の問題での成績と分けて記録します。
三つの状態を観察する
| 状態 | 起きていることの例 | 次に試すこと |
|---|---|---|
| 説明を追える | 途中式を見れば納得する | 解説を閉じて最初の一手を書く |
| 同じ問題なら解ける | 答えや数字を覚えている | 条件を一つ変え、結論への影響を説明 |
| 別の場面では迷う | 配送では分かるが製造では迷う | 商品名でなく数量・条件・関係を対応づける |
この表は診断尺度ではなく、練習の選び方の例です。読み違いと計算ミスが重なることもあります。理由を一つに決めつけず、解き始めのメモと途中式を残すと、次に確認する箇所を選びやすくなります。
図解:解説を読むところで復習を終えない
公式問題の再現ではありません。矢印は思考手順や仮説を示し、実測された効果を意味しません。
図の三段階は編集部による練習案です。全員に同じ効果や所要時間を保証しません。途中でつまずいたら必要な説明を見直し、また自力で試します。解説を隠したまま長時間悩み続けることが目的ではありません。
BFの例:式だけでなく、条件を選び直す
架空の一商品で、価格1,000円、1個当たり変動費600円、数量100個、固定費20,000円、税金・在庫変動なしとします。利益は(1,000−600)×100−20,000=20,000円です。解説を閉じて、なぜ価格と変動費の差へ数量を掛けるのかを説明してみてください。
次に価格を900円へ下げ、他の条件は同じとして、利益20,000円を維持する数量を考えます。(900−600)×数量−20,000=20,000より、数量は133と3分の1。個数を整数に限れば最低134個です。式を丸暗記して100個のまま計算する段階から、何を未知数にするかを選ぶ段階へ進みます。
条件を一つ変えたとき、何を固定したかを言う
上の練習では、値下げしても1個当たり変動費と固定費は変わらないという仮定を置きました。増産のため固定費が増える、値引きに伴い販売手数料が変わるなどの条件があれば、答えも変わります。元の式をそのまま使う前に固定した条件を列挙してください。
次に具体的な商品を設定し、印刷サービスや講座のケースへ移してみます。人数・部数などの名前より、単価、変動費、固定費、数量の対応が重要です。現実の事業判断をこの簡略式だけで行うのではなく、学習上のモデルとして関係を確認します。
CTの例:矢印の向きを説明できるか
独自の規則「認定者は全員研修を修了している」を考えます。ここから「研修を修了していない人は認定者ではない」は言えますが、「研修修了者は全員認定者」は言えません。認定に別の条件が必要な場合も、元の規則と両立するからです。
解説を閉じ、後者を崩す人を一人描いてください。「修了済み、未認定」の人は元の規則に違反しません。次は「検査に合格した製品はすべて記録がある」へ場面を変え、記録のある製品が必ず合格したと言えるかを説明します。同じ矢印の構造を、別の名詞で使う練習です。
自分で問題を変えるときの注意
条件を変える練習では、問題の正解が一つに決まらなくなることがあります。それ自体は失敗ではありません。「追加情報が必要になった」と説明できることも重要です。ただし、自作した問題の正解を確認せず暗記すると、誤った手順が残ります。小さい数や少ない対象で、列挙や逆算ができる例を使ってください。
元の教材を上書きする必要はありません。別の紙やメモに「元の条件」「変えた条件」「残した条件」「予想」「検算」を書きます。当サイトの保存済み回答や教材内容を変更する機能の説明ではなく、学習者自身が行う練習案です。
10分の復習案:説明・変更・照合を一つずつ
最初の2分で、迷った一問と止まった工程を選びます。次の3分で解説を閉じ、最初の一手とその理由を書きます。次の3分で条件を一つ変えて解き、最後の2分で解説や計算と照合します。10分で終わらない場合は、対象を一つの式や一つの推論へ小さくしてください。
これは継続しやすくするための配分例で、最適な学習時間を測定した結果ではありません。翌日や別の機会に、未見の問題でも着眼点を選べるか確認します。答えの正誤だけでなく、使う条件を選べたか、不要な情報を除けたかも記録しましょう。
研究から言えることと、言えないこと
Butler(2010)は、文章を学んだ後の反復テストと再学習を比較する四つの実験で、後日の保持や新たな推論問題への転移を検討しました。実験条件では反復テストの優位が報告されています。ただし、GMAPの受験者に本記事の10分手順を試した研究ではありません。
思い出す練習を取り入れる根拠の一つとして参考になりますが、特定の得点上昇や何日で習得できるかは保証できません。問題の種類・既有知識・フィードバックによっても練習の設計は変わります。ここで示した数値例と手順は当編集部の独自案です。
次の一問を選ぶ基準
同じ問題で理由まで説明できなければ、基礎の確認へ戻ります。説明できるが条件変更で迷うなら、近い形式の別問題を選びます。別の場面でも関係を整理できたら、時間を測って解く練習へ進みます。難しい問題へ急ぐことだけが前進ではありません。
記録方法は復習ノート、CTの工程別の確認は解けない原因の整理へ。BFではケース問題の読み方を使い、用語の名前と判断の根拠を結び付けてください。
次の学習と確認資料
復習の記録方法 / CTが解けない原因 / BFケースの読み方
受験する編が決まったら、GMAP対策トップからBF・CTそれぞれの学習へ進めます。
この記事の図・数値・ケースは編集部独自の学習用です。公式問題や過去問の再現ではなく、出題頻度や合格を保証しません。当サイトは非公式の対策サービスです。
確認資料:Butler(2010):反復テストと学習の転移(2026年9月26日確認)。図解と練習例は当編集部が別途作成しています。
※本サイトは独立した非公式の試験対策コンテンツであり、株式会社グロービス/GMAPの公式サービスとは関係ありません。試験の形式や出題範囲は実施回・実施企業により異なる場合があります。
