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全体像・読み進め方を確認する
作業時間をすべて足すだけでは終了時刻を求められません。先行作業、同時進行、担当者の制約を分け、最短の計画が本当に実現できるか確かめます。
この記事を読む3ステップ
最初に全体像をつかみ、必要なところから読めます。
順序と所要時間と人数は別々の条件
「Aの後にB」は順序の条件、「Aは二時間」は長さの条件、「担当者は一人」は同時にできる作業数の条件です。この三つを混ぜて頭の中だけで予定を組むと、同じ人が二つの仕事を同時にしてしまう誤りが生じます。
本稿は数学的判断推理に関連する独自の条件整理練習です。特定の工程管理手法がGMAPで必ず問われるという意味ではありません。作業の依存関係を矢印へ、時間を横軸へ移す練習として使ってください。
独自例題:四つの作業を終える最短時間
| 作業 | 所要時間 | 開始条件 |
|---|---|---|
| A | 2時間 | 最初から開始可能 |
| B | 3時間 | Aの終了後 |
| C | 4時間 | Aの終了後 |
| D | 1時間 | BとCの両方の終了後 |
表を1行ずつ読む
- 作業
- A
- 所要時間
- 2時間
- 開始条件
- 最初から開始可能
- 作業
- B
- 所要時間
- 3時間
- 開始条件
- Aの終了後
- 作業
- C
- 所要時間
- 4時間
- 開始条件
- Aの終了後
- 作業
- D
- 所要時間
- 1時間
- 開始条件
- BとCの両方の終了後
担当者・設備は十分あり、開始条件を満たせば同時進行できます。作業は中断せず、移動や準備時間は不要です。全体を終える最短の経過時間は何時間でしょう。
公式問題の再現ではありません。例の数値や仮定を現実へそのまま一般化しないでください。
解答:合計10時間ではなく経過7時間
Aを0~2時点で実施後、Bを2~5、Cを2~6で同時に進めます。Dは両方の終了を待つので6~7です。最短経過時間は7時間。作業時間の合計2+3+4+1=10時間は、同時作業分も合計した延べ時間です。
A→C→Dだけでも2+4+1=7時間かかります。これより短くはできず、示した日程で7時間を実現できるので最短と確認できます。「一つの計画が作れた」だけでなく、下限と実現例の両方を示すのが重要です。
長い経路が決める待ち時間を読む
Bは5時点で終わりますが、Cが6時点まで続くためDを始められません。Bだけを一時間短縮しても、Cが同じなら終了は7時点のままです。短い作業をもっと短くすることが、全体の短縮につながるとは限りません。
Cを一時間短縮するとB・Cがともに5時点で終了し、Dは5~6になります。さらにCだけを一時間短縮してもBが5まで必要なので、全体は6時間より短くなりません。条件変更の後は、どの経路が最も長いかを再確認します。
一人で全部担当する場合は答えが変わる
担当者が一人で、どの作業も担当者を占有するならBとCは同時にできません。A→B→C→DまたはA→C→B→Dで10時間です。前後関係の図が同じでも、人の制約が増えると7時間の計画は実行できなくなります。
「作業中は機械が自動運転し、人は離れてよい」という設定なら別の計画があり得ます。しかし、本文にない自動化や交代を勝手に追加してはいけません。同時進行できる対象を、設備と人それぞれについて読み取ってください。
締切から逆向きに考える
全作業を時点7までに終える場合、Dは遅くとも6に開始、Cは遅くとも2、Aは遅くとも0に開始する必要があります。Bは時点3に始めても6に終わるので、一時間遅らせる余地があります。ただし担当者・設備に制約がない元の設定での話です。
早く始められる時刻と、遅らせても間に合う時刻は違います。すべての作業を最早開始に置くことが必須ではありません。「必ず時点2にBを開始しなければならない」という断定には、時点3開始という反例を作れます。
確認問題:最後の作業の開始条件を変える
DはBが終了すれば開始でき、Cの終了を待たなくてよいと変更します。ただしプロジェクト完了には四作業すべての終了が必要です。担当者・設備は十分ある場合、最短時間は何時間でしょう。
Bは5、Dは6、Cも6時点で終了するので最短6時間です。Dが終わればよいのではなく、Cも完了条件に含まれる点を確認します。仮にCが8時間かかるなら、A+Cで10時間を要し、Dの終了より後になります。
待機時間を追加したときは、作業時間と別に描く
Aの終了後に一時間の乾燥待ちが必要で、その後BとCを開始できると変えます。Aは0~2、待機2~3、Bは3~6、Cは3~7、Dは7~8となり、最短8時間です。待機は人が作業しない時間でも、経過時間には含まれます。
一方、待機中に別の仕事ができるかどうかは別条件です。担当者一人のケースへ追加するなら、待機が人を占有するか、設備だけを占有するかを確認してください。何も指定されていないのに、待ち時間をすべて短縮可能と扱わないことが大切です。
暦の時刻と、経過時間を区別する
最短7時間という答えは、開始時刻が午前9時なら単純な連続作業では午後4時の終了に対応します。しかし正午から一時間の休憩を必ず挟み、その間は全作業が止まるなら暦上の終了は午後5時です。時間数を日程へ変換するには、休憩と稼働時間の条件が必要です。
復習では、工程の前後だけを描く図と、実際の時刻を並べる日程表を別にしてみましょう。前者で依存関係、後者で担当者の重複や休憩を点検できます。図を一つ描けばすべての制約が自動で見える、とは限りません。
復習では、矢印と資源条件を別の色で書く
矢印は先行関係、人の数は同時実行可能数、棒の長さは時間です。どの条件を変えたら答えが変わるかを一つずつ試すと、図を描いた意味が分かります。所要時間の合計だけを覚える復習は避けましょう。
続きは順序の条件整理、最短・最大の実現例へ。領域全体はCT総合ガイドから確認できます。
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