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全体像・読み進め方を確認する
回答者の8割と全顧客の8割は同じではありません。回答率と抽出方法を図解し、アンケート結果から言える範囲を独自例で整理します。
この記事を読む3ステップ
最初に全体像をつかみ、必要なところから読めます。
割合の前に「誰が答えたか」を確認する
会員1,000人にアンケートを送り、100人が回答し、そのうち80人が満足と答えたとします。回答者の満足率は80%ですが、会員全体の満足率が80%と確定したわけではありません。回答しなかった900人について、この集計だけでは分かりません。
全員に送信したことと、全員から回答を得たことは違います。送信対象、実際の回答者、分析対象を分けて読みます。ここでの数字は独自の練習データです。
図解:1,000人から、回答した100人へ
入れ子は包含関係。枠の面積を人数比に合わせた図ではありません。
非回答900人の満足・不満は不明
回答率 100÷1,000=10%
回答者内の満足率 80÷100=80%
「回答者の80%」を、そのまま「全会員の80%」にしない
図の枠は対象の包含関係です。回答率は100÷1,000=10%、回答者内の満足率は80÷100=80%。この二つを混同しないようにします。会員全体に対する「満足と回答した人の割合」は80÷1,000=8%ですが、これも全員の満足率そのものではありません。
分からない900人を勝手に埋めない
| 主張 | この情報だけでの判断 |
|---|---|
| 回答者の80%が満足と回答 | 言える |
| 会員全体の80%が満足 | 確定しない |
| 非回答者は不満だった | 確定しない |
| 回答率は10% | 言える |
回答者に重複がなく、回答内容をそのまま数える単純な集計なら、非回答者全員が不満の場合に会員全体の満足は80人、全員が満足なら980人です。集計上は8〜98%という広い範囲が残ります。この範囲は統計的な信頼区間ではありません。
人数を増やすだけでは、偏りが消えるとは限らない
ヘビーユーザーだけに尋ねた結果を全利用者へ広げる場合、対象の選び方が問題になります。多く回答を集めても、選ばれにくい人が同じままなら偏りは残る可能性があります。無作為な抽出だったか、非回答はどの程度か、質問文が回答を誘導していないかを確認します。
二つの年を比べるときも、回答者の構成や質問文が変わっていないかを点検します。前年60%、今年80%という数字だけでは、同じ集団の満足が改善したと断定できない場合があります。
施策後の変化と、施策の効果は分ける
新機能導入後に満足率が上がっても、その間に価格・顧客構成・回答方法が変わっている可能性があります。施策の効果を考えるなら、比較対象や導入前後の条件を確かめます。集計が正しいことと、因果の説明が正しいことは別の問題です。
復習では「この結論を言うには、誰について、何を追加確認するか」を一文で書きます。相関と因果、図表からの論証とつなげて練習できます。
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この記事の図・数値・ケースは編集部独自の学習用です。公式問題や過去問の再現ではなく、出題頻度や合格を保証しません。当サイトは非公式の対策サービスです。
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