GMAP対策Web問題集・模試
GMAP-BF STRATEGY GUIDE攻略ガイド

需要曲線・供給曲線と市場均衡|曲線上の移動とシフトを図解

価格が変わったのか、同じ価格でも数量が変わったのか。独自の一次式で均衡、超過需要、需要・供給のシフトを計算し、二本の図で比較します。

判断基準 → 実行手順 → 次の一手最終更新 2026/10/11
学習ナビゲーター
学習ナビゲーター
今日の学習ゴール

今の課題に合う判断基準を見つけ、次の学習を具体的に決めましょう。

読みたい内容を選ぶ
まず結論

この記事の要点

保存した記事
文字サイズ・保存状態本文の文字(この端末に保存)

保存状態を確認しています…

目次:読みたい項目を選ぶ
全体像・読み進め方を確認する

需要と需要量、供給と供給量を分ける

需要曲線は、ほかの条件を固定したときの価格と買いたい量の関係を示します。ある一つの価格で買いたい量が需要量。供給曲線と供給量も同様に、売りたい量の関係と一つの価格の値を分けます。実際に取引された数量を、売りたい量や買いたい量と無条件に同一視しません。

本記事は価格弾力性の計算や、企業の値上げ判断とは別に、市場全体の二つの関係を扱います。以下の曲線は当編集部の単純な学習モデルです。実際の市場データや特定商品の価格予測ではなく、公式試験の出題頻度を示すものでもありません。

独自ケース:二つの一次式が交わる点

価格Pを円、数量Qを個/週とし、需要量Qd=100−2P、供給量Qs=−20+2Pと置きます。双方が非負となるP=10〜50円の範囲を考えます。Qd=Qsを解くと100−2P=−20+2P、Pの4倍=120、P=30円。数量は40個/週です。

元の市場均衡:価格30円、数量40個/週
横軸は数量0から120個毎週、縦軸は価格0から60円。需要は右下がり、供給は右上がり。旧均衡は数量40価格30。価格25では需要50供給30、価格35では需要30供給50。0204060801001200102030405060旧:40・30価格(円)数量(個/週)
  • 緑の実線:元の需要Qd=100−2P
  • オレンジの実線:元の供給Qs=−20+2P

独自の一次式。両方の数量が非負になる価格10〜50円で比較。交点は望ましい価格を保証しません。

図は横軸が数量、縦軸が価格という経済学でよく使う配置です。式ではQが左辺でも、横軸をPへ入れ替えてはいません。Q=40を二つの曲線へ戻すとどちらもP=30となり、求めた交点を二方向から確認できます。点の位置だけを見て計算を省略しないでください。

25円と35円で、余る側が逆になる

価格P需要量Qd供給量Qs差と意味
25円50個/週30個/週需要が20個多い
30円40個/週40個/週一致
35円30個/週50個/週供給が20個多い

25円では買いたい量が売りたい量より20個多く、超過需要です。35円では売りたい量が買いたい量より20個多く、超過供給。20個という差を「必ず倉庫に20個残る」とは読みません。表しているのは、その価格で計画される数量の差です。取引ルールや在庫の情報は別に必要です。

競争的な単純モデルでは価格調整によって均衡へ向かう説明をしますが、現実に即座に価格が動く保証ではありません。固定価格、規制、調整費用、供給制約がある市場なら、差が残る可能性もあります。式の整合と実際の調整過程を区別します。

自分自身の価格が変わるなら、曲線上を移動する

ほかの条件が同じで価格が30から25へ下がると、需要量は40から50へ増えます。これは元の需要曲線上の移動です。値下げだけを理由に需要曲線を右へずらすのではありません。供給側も同じ価格変化で元の曲線上を移動し、供給量は40から30へ減ります。

図へ点を書き込む際は、「変化した条件はPだけ」とメモします。需要量が増えたという結果だけでは、曲線上の移動か需要そのものの変化かは分かりません。同じ価格で比べた数量が増えたかという追加確認が、シフトを判断する手掛かりです。

需要が増えるシフトでは、同じ価格でも多く買いたい

需要がQd=120−2Pへ変わり、供給は元のままとします。各価格で需要量が20個/週増える設定です。新しい均衡は120−2P=−20+2PからP=35円、Q=50個/週。旧均衡の30円・40個から、価格も数量も増えます。

需要曲線が移ると、新しい交点は価格35円・数量50個
横軸は数量0から120個毎週、縦軸は価格0から60円。需要は右下がり、供給は右上がり。旧均衡は数量40価格30。新需要の均衡は数量50価格35。0204060801001200102030405060旧:40・30新:50・35価格(円)数量(個/週)
  • 緑の実線:元の需要Qd=100−2P
  • オレンジの実線:元の供給Qs=−20+2P
  • 青の破線:増加後の需要Qd=120−2P。同じ価格なら需要量+20

新需要は各価格で+20個/週。新旧均衡数量の差は+10個/週で、同じ価格での数量差とは別です。

同じ30円で比べれば、新需要は60個、元の供給は40個です。その差の20個と、新旧均衡数量の差10個は別の数字。新しい交点では価格が上がり、需要曲線上の移動も同時に起きるからです。「需要が20増えたから最終数量も20増える」と即断しないでください。

供給が増える場合と、両方が増える場合を分ける

需要を元の100−2Pへ戻し、供給だけQs=2Pへ変えると、100−2P=2PからP=25円、Q=50個/週です。同じ価格で供給量が20個増えるシフトで、旧均衡より数量は増え、価格は下がります。価格が下がった結果の供給量変化と、供給曲線自体の変更を分けます。

需要を120−2P、供給を2Pへ両方変えるならP=30円、Q=60個/週。この例では両方のシフトの大きさがそろい、価格は元と同じです。「需要も供給も増えれば価格が必ず上がる」とは言えません。どちらの変化が大きいか、曲線の傾きがどうかによって価格への影響が変わります。

グラフの外側へ、式をそのまま延ばさない

供給の元の式はP=0でQ=−20になりますが、負の供給量を実際の販売計画とは扱いません。今回の比較は双方の数量が非負となる範囲に限定しています。グラフの線を延長できるという数学上の操作と、モデルがその範囲で意味を持つことは別です。

また、需要曲線の位置が変わる原因は所得・好み・関連商品の価格などですが、必ずどの方向に動くかは商品と条件によります。供給も費用や技術の変化の影響を受けます。原因を曖昧にしたまま矢印を付けず、「ほかの条件を固定」「この式へ変化」と書いてから計算します。

価格を30円に固定したままなら、交点へは移らない

需要が120−2Pへ増えた後も、価格を30円で固定するとします。需要量60個、供給量40個なので超過需要20個が残ります。新しい均衡の35円・50個は、価格調整が許されるモデルでの交点です。固定価格という追加条件の下で、実際の取引数量を50個と決めることはできません。

売り手がこの計画供給量までしか売らず、外部の在庫や他市場からの供給もない設定なら、取引数量の上限は40個です。ただし誰に配分するか、買い手が本当に購入するか、取引が成立するかは式だけでは分かりません。数量の上限と実現値を分けることで、交点を求めた後の報告も過剰な断定を避けられます。

復習:前後の式を並べ、交点と同じ価格を検算する

ノートに変更前の需要・供給、変更後の需要・供給を二列で並べます。次に各列でQd=Qsを解き、価格と数量を両方出します。最後に同じ価格P=30で変更前後の数量を比較すると、曲線上の移動とシフトを分けて説明できます。横軸・縦軸・単位も必ず書きます。

図の交点は「買いたい量と売りたい量が一致する点」であり、公平な価格や望ましい社会状態を自動的に意味しません。外部性や市場支配力などを省いたモデルです。企業の利益を判断するなら費用構造が必要で、値上げと限界利益へ進みます。数量の増加と利益の増加を同じ結論にまとめないことが大切です。

次の学習と確認資料

価格弾力性 / 企業の価格設定 / 値上げの利益比較

考え方を確認したら、問題・解説の見本、登録不要の無料6問を確認できます。教材条件は料金ページで確認してください。

この記事の図・数値・ケースは編集部独自の学習用です。公式問題や過去問の再現ではなく、出題頻度や合格を保証しません。当サイトは非公式の対策サービスです。

確認資料:OpenStax:需要と供給の移動(2026年10月11日確認)。図解と練習例は当編集部が別途作成しています。

無料の6問で、問題と解説を試しましょう

6科目から1問ずつ。会員登録なしで独自問題と解説を体験できます。科目全体の実力や本番スコアを判定するものではありません。続けて学びたい方は、無料登録後に残り16問へ進めます。

▶ 登録不要・無料の6問を始める

※本サイトは独立した非公式の試験対策コンテンツであり、株式会社グロービス/GMAPの公式サービスとは関係ありません。試験の形式や出題範囲は実施回・実施企業により異なる場合があります。

学習図解ライブラリ:図を保存して復習・勉強会に使う

↑