スコアは点数ではなく「平均500」の相対評価
GMAPのスコアは、正答数そのものではありません。グロービスは一般的な受験者の平均を500とした偏差値として算出していると説明しています。
算出の前提も公開されていて、500の前後100(400〜600)に全受験者の約68%が入るとされています。これは標準偏差が100であることを意味し、スコアと立ち位置の関係が計算できます。
| スコア | おおよその立ち位置 |
|---|---|
| 700 | 上位2%程度 |
| 600 | 上位16%程度 |
| 500 | ちょうど平均 |
| 400 | 下位16%程度 |
つまりスコア600は「6割取れた」という意味ではありません。正答率とスコアは別物です。この点は「6割で合格」は本当かで詳しく扱います。
年齢別の平均スコアと上位10%ライン
グロービスは、他社を含めた過去受験者の属性別集計データを公開しています。まず年齢別です。
| 年齢 | 平均スコア | 上位10%ライン |
|---|---|---|
| 30歳以下 | 520 | 650 |
| 31〜35歳 | 521 | 650 |
| 36〜40歳 | 526 | 658 |
| 41〜45歳 | 500 | 626 |
| 46〜50歳 | 470 | 603 |
| 51歳以上 | 450 | 566 |
ここから読み取れること
- ピークは36〜40歳(平均526)。若さがそのまま有利というわけではありません
- 41歳を境に平均が下がる。46〜50歳で470、51歳以上で450
- 上位10%ラインは30代で650前後。Aランク(650以上)は同年代の上位1割にあたります
自分の年代の平均を知っておくと、「500を超えたから大丈夫」なのか「同年代では平均以下」なのかが分かります。30代で500なら、実は同年代平均を20点ほど下回っています。
役職別の平均スコア
昇格試験で使われることが多い試験なので、役職別の分布も参考になります。
| 役職 | 平均スコア | 上位10%ライン |
|---|---|---|
| 一般 | 512 | 636 |
| 係長 | 523 | 650 |
| 課長 | 513 | 650 |
| 部長 | 509 | 639 |
| 役員以上 | 513 | 650 |
役職が上がるほどスコアが高い、という関係になっていません。係長の523が最も高く、部長は509です。
これはクリティカル・シンキングが役職では自動的に身につかない能力であることを示しています。裏を返せば、対策した人としない人で差がつきやすい領域だということです。昇格試験の選抜に使われる理由でもあります。
職種別・業種別の平均スコア
職種別では、日常的に論点整理を求められる職種が高く出ています。
| 職種 | 平均スコア |
|---|---|
| 経営企画 | 547 |
| マーケティング | 533 |
| 財務・経理 | 524 |
| 開発・技術・生産・物流 | 522 |
| その他 | 513 |
| 総務・人事 | 505 |
| 営業 | 502 |
業種別では次のとおりです(標本の少ないものは除いています)。
| 業種 | 平均スコア |
|---|---|
| コンサルティング・士業 | 559 |
| 建設 | 555 |
| 金融 | 550 |
| 保険 | 528 |
| 運輸・交通 | 526 |
| IT・インターネット | 521 |
| 流通・小売 | 518 |
| メーカー | 512 |
| 商社 | 497 |
| サービス | 481 |
自社の業種の平均より、社内の基準のほうが重要です。スコアは全受験者に対する相対値ですが、合否は勤務先が決めるためです。
ランクの区切り
CT編のランクは、スコアを区切ってA〜Eの5段階で示されます。区切りは公開されています。
| ランク | スコア |
|---|---|
| A | 650以上 |
| B | 600〜649 |
| C | 550〜599 |
| D | 450〜549 |
| E | 449以下 |
Dの幅が450〜549と広いことに注意してください。平均ちょうどの500はDランクです。BF編はA〜Fの6段階で、区切りも異なります。
合格ラインはどう決まるのか
グロービスは合格ラインを定めていません。スコアとランクを出すだけで、何点で合格かは受験させる企業が決めます。基準が社内に公表されているとは限りません。
対策記事や体験談では、500(平均)〜550(Cランク)を足切りとする例がよく語られます。ただしこれは公式の基準ではなく、あくまで受験者側の観測です。自社の基準は受験案内か人事に確認するのが確実です。
目標点の置き方
- 会社から基準が示されているなら、それを目標にする
- 示されていないなら、自分の年代の上位10%ライン(30代なら650前後)を上限の目安、Cランク550を下限の目安に置く
- そのうえで、どのセクションで落としているかを把握して配分を決める
セクションごとの内訳は問題数と時間の記事に、解き方の原則はCT編の対策にまとめています。
本記事の数値の出典
本記事の平均スコア・上位10%ライン・ランク区切りは、グロービスが公開している次の資料に基づいています。
- クリティカル・シンキング編 全体集計データ(属性別の平均スコアと上位10%ライン)
- GMAPサービスガイド「ランクについて」(A〜Eの区切り)
- フィードバック解説書 クリティカル・シンキング編(スコアの算出前提)
数値は公開時点のものです。実施回や母集団によって変わり得るため、目安としてお使いください。
よくある質問
GMAP-CTの平均スコアは何点ですか?
定義上500です。スコアは一般的な受験者の平均を500とした相対評価だからです。ただし年代によって実際の平均は異なり、36〜40歳では526、51歳以上では450となっています。
何点取れば安心ですか?
会社の基準次第で、グロービス側に合格ラインはありません。基準が示されていない場合は、Cランクにあたる550を下限、自分の年代の上位10%ライン(30代で650前後)を上限の目安にするとよいでしょう。
スコアは正答率と同じですか?
違います。スコアは母集団の中での相対的な位置を示す偏差値です。同じ正答率でも、その回の受験者全体の出来によってスコアは変わります。
スコア500はどのくらいの位置ですか?
ちょうど平均です。ランクではDにあたります。Dは450〜549と幅が広いため、同じDでも位置は大きく異なります。
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