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財務三表の読み方|B/S・P/L・C/Fの役割

3つは別々の書類ではなく、同じ会社を3つの角度から見たものです。

要点 → 比較 → 3問最終更新 2026/10/11
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今日の学習ゴール

用語を覚えるだけでなく、成立する条件を説明できるようにしましょう。

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まず結論

財務三表の読み方とは?

財務三表は貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書からなり、財政状態、経営成績、現金の動きを相互に示します。

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財務3表は、利益・現金・残高でつながる

各表を単独で暗記せず、期間の動きが期末残高へどう反映されるかを見ます。 各項目を押すと、本文の該当箇所へ進めます。

重要ポイントを解説する女性講師

↓ 気になる項目から、本文の解説へ進めます

3表はそれぞれ違う問いに答える

書類何を示すか答える問い時間の捉え方
貸借対照表(B/S)財政状態いま何を持ち、誰から調達したかある時点
損益計算書(P/L)経営成績その期間にいくら儲けたか一期間
キャッシュフロー計算書(C/F)資金の増減現金がどう動いたか一期間
B/Sだけが「時点」を切り取ったものです。写真がB/S、動画がP/LとC/Fと考えると分かりやすくなります。

償却費で利益が減っても同額の現金を払うわけではありません。基準の影響まで比較する入口はIFRSと日本基準の利益・現金の違いへ。

貸借対照表(B/S):調達と運用

左右で必ずつり合う表です。右側が「どこから調達したか」、左側が「それを何に使っているか」を示します。

左(資産)右(負債・純資産)
流動資産(現金、売掛金、棚卸資産)流動負債(買掛金、短期借入金)
固定資産(建物、機械、投資)固定負債(長期借入金、社債)
純資産(資本金、利益剰余金)

純資産の中身

利益剰余金は現金の残高ではありません。配当は利益剰余金だけを原資とするとは限らず、その他資本剰余金を原資とする場合もあります。実際の配当可能額は分配可能額などのルールに従うため、B/Sの一項目だけで決めません。

損益計算書(P/L):5つの利益

ここでは日本基準の一般的な企業を想定して、段階利益を整理します。IFRSでは表示区分が異なるため、すべての会社に同じ5区分を当てはめません。

利益計算何を示すか
売上総利益売上高 − 売上原価商品そのものの儲け(粗利)
営業利益売上総利益 − 販管費本業の儲け
経常利益営業利益 ± 営業外損益本業+財務活動の儲け
税引前当期純利益経常利益 ± 特別損益臨時の損益も含めた儲け
当期純利益税引前 − 法人税等最終的に残った儲け
営業利益が本業の実力を表します。営業外損益には受取利息や支払利息が入り、特別損益には固定資産の売却損益など臨時のものが入ります。

キャッシュフロー計算書(C/F):3区分

区分内容プラスならマイナスなら
営業CF営業活動に区分される資金の増減営業区分の流入超過営業区分の流出超過
投資CF設備等の取得・売却など投資区分の流入超過投資区分の流出超過
財務CF借入・返済・増資・配当資金を調達した返済や還元をした
投資CFのマイナスは悪いことではありません。設備取得等の支出が収入を上回る場合がありますが、成長投資か維持更新か、投資の採算は符号だけでは分かりません。逆にプラスが続くのは、資産を売って現金を作っている可能性があります。

健全な形

営業で得た資金を投資・返済へ回す組合せは一例ですが、各区分の符号だけで健全性は判定できません。成長段階、支払時期、借換え、現預金残高と将来の資金計画を確認します。

利益と現金が違う理由

利益と資金の違いを読むための論点です。黒字でも支払いに必要な資金を確保できない場合があります。

減価償却費を足し戻す理由

減価償却費は会計上の費用として利益を減らしますが、実際に現金が出ていくわけではありません。間接法では利益に含まれた減価償却費を足し戻し、売掛金・棚卸資産・買掛金などの増減や他の調整も行います。利益に償却だけ足せば営業CFが求まるとは限りません。

例題で確認する

独自例題 ある企業は今期、設備取得に500万円を支払い、設備売却で100万円を受け取った。ほかの投資活動はない。投資CFについて正しいものはどれか。

解答:(D)

投資CFは−500+100=−400万円です。(A) は符号が逆、(B) は別区分の営業CFを推測しており、(C) は設備取得と資金調達の区分を混同しています。(D) のとおり、取得設備の将来収益や目的がないので採算や成長性は未確定です。

確認した資料と次の学習

ASBJのその他資本剰余金による配当の会計処理の公表を確認し、配当原資を利益剰余金だけに限定する説明を是正しました。個社の配当手続・分配可能額の法的判断を提供するものではありません。

費用を変動・固定へ分ける分析はCVPの前提と損益分岐点へ。経営分析の分子・分母や営業CFの直接法・間接法の例も、使う表と期間をそろえて確認します。

確認日:2026年9月9日。この記事と末尾の演習は当サイトの独自教材で、公式問題の再現や出題頻度の調査結果ではありません。短い確認問題の正答を、科目全体の到達度や公式スコアと同一視しません。

図解とケースで、理解を一段深める

売上・利益と入金は同じではありません。売掛金、在庫、減価償却、設備購入をつなぎ、利益から現金増減へ進む独自ケースを図解します。 財務三表のケース問題で具体的に確認できます。

条件を変えた独自ケースで確かめる

CCCを時間軸で理解では、本文の考え方を別の条件に当てはめ、結論が変わる理由まで確認できます。

このテーマを、図と独自ケースで深める

減価償却と現金支出では、前提・具体例・判断できる範囲を順に確認できます。

用語の境界を比較し、ケースで確かめる

企業会計の用語を比較するでは、似た言葉の違いを短い定義と具体例で整理し、図解・独自ケース・条件変更の確認問題につなげています。

商品の購入原価は、売れた分と残った分へ分かれます。在庫評価による粗利益の違いでは、利益の変化と現金取引を区別できます。

よくある質問

3表のうちどれから読むべきですか?

目的によりますが、まずP/Lで儲かっているかを見て、B/Sで財務の安定性を確認し、C/Fで現金が回っているかを確かめる順が一般的です。

簿記の知識は必要ですか?

簿記の資格取得を前提とせず学習を始められます。ただし、仕訳が一切出ないなどの出題保証はしません。取引が資産・負債・損益・資金にどう影響するかを理解すると三表の読み取りに役立ちます。

REVIEW MAP

財務3表は、利益・現金・残高でつながる

各表を単独で暗記せず、期間の動きが期末残高へどう反映されるかを見ます。 各項目を押すと、本文の該当箇所へ戻れます。

重要ポイントを解説する女性講師

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この単元、いま何問解けますか

登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。

  1. 第1問/全3問 期末日に保有する売掛金と借入金の残高を確認し、続いて年間の利益と資金増減を調べたい。最初の残高の確認に対応する書類はどれか。

  2. 第2問/全3問 今期の営業CFは+200万円、設備取得の支出500万円、設備売却の収入100万円、借入の純増300万円だった。他のCFと為替の影響はない。資金全体の増減はいくらか。

  3. 第3問/全3問 貸借対照表の利益剰余金が大きい会社について「同額の現金があり、配当原資は利益剰余金だけだ」と担当者が述べた。適切な指摘はどれか。

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