集団とチーム|発展段階と凝集性

集団は段階を踏んで育ちます。段階に応じて関わり方を変えます。

最終更新:2026/08/28

集団の発展4段階

集団は最初から機能しません。段階を踏んで成熟します

段階英語名状態リーダーの関わり方
形成期Forming様子見。互いをよく知らない方向性を示し、場を作る
激動期Storming意見が衝突する対立を封じず、論点を整理する
規範形成期Norming役割とルールが共有される定着を支援する
実現期Performing自律的に成果を出す権限を委ね、支援に回る
激動期を避けようとすると、集団は規範形成期に進めません。対立は通過すべき段階であって、失敗ではありません。

凝集性を高める

凝集性とは、メンバーがその集団に留まりたいと思う力です。高いほど協力が生まれ、離脱が減ります。

高める方法

凝集性が高すぎる副作用

まとまりが強すぎると集団浅慮(グループシンク)が起きます。同調圧力によって批判的な意見が出せなくなり、誤った結論に全員で向かってしまう現象です。

多様性の効果と副作用

短期長期
多様性が高い集団コンフリクトが生じやすい複雑な問題への解決力が高い
同質性が高い集団合意が速い視野が狭く、集団浅慮に陥りやすい

多様な能力を集めるのは、不足するスキルを相互に補完し、複雑な問題に対応するためです。短期的な摩擦は、そのために払うコストと捉えます。

コンフリクトは悪ではない

対立にはプラス面とマイナス面の両方があります。

プラス面マイナス面
アイデアの創造につながる全員が不快感を味わう
本質的な問題が表面化する意思決定に歪みが生じる
組織の成果を高める情報の伝達が滞る

実質的問題と感情的問題

コンフリクトを扱うときは、この2つを切り分けます。

実質的問題が感情的問題にすり替わると解決が難しくなります。「意見が違う」が「あの人が嫌い」に変わった時点で、議論では収まりません。

非公式集団の影響

組織図に載らない、自然発生的な人間関係のつながりを非公式集団(インフォーマル・グループ)と呼びます。

飲み仲間や趣味のつながりが、公式ルートより早く重要な情報を伝えたり、部門間の壁を溶かしたりします。逆に、裏の権力として負の影響を及ぼすこともあります。

いずれにせよ実在するため、無視するのではなく前提に入れるのがマネジメントの姿勢として問われます。

例題で確認する

 集団の発展段階のうち、目標や各自の役割が全構成員に理解され、共通のルールがつくられる段階はどれか。

解答:(C)

規範(norm)が形成される段階です。激動期の対立を経て、共通のルールが定まります。この順序が問われます。

よくある質問

集団とチームは違うものですか?

厳密には、共通の目標に向けて相互に依存しながら働くのがチーム、単に人が集まっているのが集団です。試験では発展段階や凝集性の理解が問われます。

コンフリクトは減らすべきですか?

感情的問題は減らすべきですが、実質的問題は必要な対立です。意見の衝突がまったくない状態は、集団浅慮の兆候でもあります。

この単元、いま何問解けますか

登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。

  1. 第1問 集団の発展段階のうち、意見の衝突が起きる段階はどれか。

  2. 第2問 凝集性が高すぎる集団で起きやすい現象はどれか。

  3. 第3問 コンフリクトにおける「実質的問題」に当たるものはどれか。

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