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状況対応モデルの指示・支援の整理例
ハーシィとブランチャード系の行動分類。フィードラーを含む全理論共通の行動変更手順ではなく、効果の保証でもありません。 各項目を押すと、本文の該当箇所へ進めます。
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特性・行動・状況という三つの視点
| 段階 | 理論 | 問い | 限界 |
|---|---|---|---|
| 第1 | 特性理論 | リーダーはどんな人か | 特性だけでは状況を超えた有効性を十分説明できない |
| 第2 | 行動理論 | リーダーは何をするか | どんな状況でも同じ行動が有効とは限らない |
| 第3 | 条件適合理論 | 状況によって何が有効か | 状況の把握そのものが難しい |
三つは注目する視点の整理です。特性研究が否定され消滅し、行動研究へ完全に置き換わったわけではありません。特性・行動・状況を組み合わせて考えます。
特性理論:リーダーの資質を探す
優れたリーダーに共通する資質を見つけようとした初期の理論です。身長、知性、自信、決断力など、さまざまな要素が検討されました。
特性とリーダーとしての出現・有効性との関連は研究されています。ただし、特性を持つだけでどの状況でも成功するとはいえません。行動や状況も含めた説明が必要です。
現代のビジネスで重視される個人的特性としては、論理的思考力、コミュニケーション能力、当事者意識(オーナーシップ)などが挙げられます。
行動理論:リーダーの振る舞いを見る
「どんな人か」ではなく「何をしているか」に着目した理論です。行動なら学習・訓練で身につけられるという点で、実務的な価値があります。
代表的な整理として、仕事の達成に向ける行動と人間関係に向ける行動の2軸で捉える考え方があります。
条件適合理論(コンティンジェンシー理論)
唯一の正しいリーダー像は存在せず、状況によって有効なあり方が変わるという考え方です。
考慮される状況要因
- リーダーと部下の関係(信頼があるか)
- 課題の明確さ(何をすべきかがはっきりしているか)
- リーダーの権限の強さ
- 部下の成熟度(能力と意欲)
上の最初の三つはフィードラーのモデルで扱う状況です。部下の能力・意欲に応じた行動調整はハーシィとブランチャードの状況対応モデルなどで扱います。フィードラーは比較的安定したリーダースタイルと状況との適合に着目しており、すべての条件適合理論が同じ行動変更を求めるわけではありません。
リーダーシップとマネジメントの違い
コッターによる役割の対比を整理します。
| リーダーシップ | マネジメント | |
|---|---|---|
| 役割 | 変革を起こす | 複雑さに対処する |
| 第1段階 | 方向性を示す | 計画と予算の策定 |
| 第2段階 | 人心を統合する(ビジョンの伝達) | 組織化と人員配置 |
| 第3段階 | 動機づける | 統制と問題解決 |
対応関係で覚えます。リーダーシップは「変える」、マネジメントは「回す」。どちらも必要で、優劣はありません。
パワーの源泉
リーダーが人を動かす力の源は複数あります。
| 源泉 | 内容 | 副作用 |
|---|---|---|
| 強制力 | 罰を与えられる立場 | 萎縮や反発を招く場合がある。結果は運用と状況にもよる |
| 報酬力 | 報酬を与えられる立場 | 「あって当たり前」になると効かなくなる |
| 正当性 | 役職に基づく権限 | 役職を離れると失われる |
| 専門力 | 知識・技能への信頼 | 分野が変わると通用しない |
| 同一化 | 人間的な魅力への共感 | 属人的で引き継げない |
受け手の認識で決まる
重要なのは、パワーの大きさは受け手がどう認識しているかで決まるという点です。本人が専門知識を持っていても、相手がそう認識していなければ影響力は生じません。
例題で確認する
問 リーダーシップの条件適合(コンティンジェンシー)理論において、最も重視される要素はどれか。
- (A) リーダー個人の身体的特徴
- (B) リーダーが置かれた状況(部下との関係、課題の明確さ、権限の強さなど)
- (C) 世界共通の唯一絶対の理想的なリーダー像
- (D) リーダーが過去に獲得した表彰の数
解答:(B)
条件適合理論の核心は「状況によって有効なリーダーシップは変わる」ことです。(C) はこの理論が否定した考え方そのもの、(A)(D) は、この設問で示す状況との適合を判断する直接の情報ではありません。
確認した資料と次の学習
支援を選ぶ際は、所属・承認・成長などの欲求と、職務の技能・経験を同一の軸に置かず、本人の話と業務の条件をそれぞれ確かめます。
OpenStaxの特性研究と条件適合モデルを参照。特性の関連を否定せず、モデルごとの状況とスタイルの仮定を分けました。
管理者の前提はX理論・Y理論、職務上の責任は等級の基準、振り返りの運用はMBOと育成へ戻って整理できます。
確認日:2026年9月9日。この記事と末尾の演習は当サイトの独自教材で、公式問題の再現や出題頻度の調査結果ではありません。短い確認問題の正答を、科目全体の到達度や公式スコアと同一視しません。
用語の境界を比較し、ケースで確かめる
組織行動の用語を比較するでは、似た言葉の違いを短い定義と具体例で整理し、図解・独自ケース・条件変更の確認問題につなげています。
よくある質問
リーダーシップは生まれつきのものですか?
生得的な特性だけで決まるとはいえません。特性との関連を調べる研究も、行動や状況を調べる研究もあります。知識・技能や振る舞いは経験と学習で改善を目指せますが、訓練だけで成果を保証するものではありません。
管理職はリーダーシップとマネジメントのどちらが必要ですか?
両方です。日常業務を回すマネジメントと、変化を起こすリーダーシップは役割が違い、どちらか一方では組織は機能しません。
状況対応モデルの指示・支援の整理例
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この単元、いま何問解けますか
登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。
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第1問/全3問 自信の強い管理者が高い成果を出した一方、別部門では同じ特性の管理者が苦戦した。特性・行動・状況を扱うリーダーシップ研究の理解として適切なのはどれか。
(D) が適切です。特性だけで有効性を十分説明できないことと、特性に関連がないことは別です。(A)(C) は研究の否定へ飛躍し、(B) は状況を無視した保証です。二部門の例だけで研究全体の結論を決めることもできません。
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第2問/全3問 フィードラーのモデルを学ぶ担当者が、リーダーとメンバーの関係、課題構造、地位による権限を調べている。モデルの視点に合う説明はどれか。
(B) が適切です。(A) は他の状況対応モデルとの混同で、性格を毎回変えるという説明も不適切です。(C) は状況の分析を欠き、(D) は適合という考え方に反します。条件適合理論という一括名称でも、各モデルの仮定は分けます。
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第3問/全3問 組織改革で、新たな方向性を示す活動と、必要な人員・予算を具体化する活動を分担した。コッターの対比で後者に該当するのはどれか。
(C) が適切です。方向づけや動機づけと、計画・予算・組織化等の機能を区別した整理です。(A) は前者、(B) は影響力の源泉という別の分類です。(D) は両者の補完関係を否定しています。同じ人が両方を担うこともあります。
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