評価と能力開発の頻出用語

MBO・コンピテンシー・OJTの3つを押さえれば、この領域の多くは取れます。

最終更新:2026/08/27

MBO(目標管理):本人が参加することが要点

MBO(Management by Objectives)は、目標を立て、期末に達成度で評価する仕組みです。ドラッカーが提唱しました。

最も問われるのは、目標設定に本人が参加するという点です。上から一方的に割り当てるのはMBOではありません。本人が納得して設定するからこそ、自律的に動く力が働きます。

MBOの流れ

  1. 目標設定:本人と上司が話し合って決める
  2. 期中の支援:進捗を確認し、必要なら調整する
  3. 自己評価:期末に本人が振り返る
  4. すり合わせ:自己評価と上司の評価を突き合わせ、フィードバックする
④のフィードバックが省かれると、MBOは単なる目標の押し付けになります。本人の自己評価と上司の評価を突き合わせる工程が要点として問われます。

コンピテンシー:行動特性であって能力ではない

コンピテンシーは、高い成果を上げている人に共通してみられる行動特性です。

従来の能力評価コンピテンシー評価
見るもの保有している能力実際にとっている行動
測りやすさ曖昧になりやすい観察可能
基準抽象的(企画力がある等)具体的(関係者を巻き込んで合意を形成する等)

「持っているか」ではなく「やっているか」を見る点が本質です。この区別が選択肢で問われます。

評価の公平性:内部公平性と外部競争力

報酬を決めるときの2つの物差しです。

内部公平性外部競争力
比べる相手社内の他の従業員他社の水準
損なわれると「正当に評価されていない」と意欲が下がる採用・定着で他社に負ける
確認方法社内の等級と報酬の整合他社水準の調査(ベンチマーク)

どちらか一方では成立しません。社内で納得でき、かつ他社に見劣りしない水準が求められます。

能力開発の3分類:OJT・Off-JT・自己啓発

分類内容
OJT実際の仕事を通じた育成先輩に同行して営業を学ぶ
Off-JT職場を離れた研修外部の研修センターでの講座
自己啓発本人の主体的な学習資格取得、読書

OJTが形骸化する理由

OJTは最も一般的な育成方法ですが、計画がないと単なる人手不足の解消になります。「見て覚えろ」で放置されると、教育の実態がありません。

対策は指導計画(OJTプラン)を作ることです。何を、いつまでに、誰が教えるかを決めておかないと、現場の忙しさに流されます。

自己啓発を企業が支援する理由

会社主導の教育だけでは、個人の関心や強みに合った学びをカバーしきれません。自律的な成長を促すことが、結果的に組織力を高めます。

スキルの3分類

カッツが示した、管理職に必要な3つのスキルも出題されます。

スキル内容重要になる階層
テクニカル・スキル業務遂行に必要な専門知識・技術下位ほど重要
ヒューマン・スキル対人関係を築き、人を動かす力全階層で重要
コンセプチュアル・スキル全体を捉え、概念化する力上位ほど重要

ヒューマン・スキルはどの階層でも重要という点が問われます。また、ヒューマン・スキルは座学では身につきにくく、グループワークやロールプレイングなど他者との相互作用を伴う演習が適しているとされます。

例題で確認する

 MBO(目標管理)のプロセスにおいて、最終評価に至るための重要なステップとして最も適切なものはどれか。

解答:(B)

MBOの要点は本人の参加と納得です。自己評価と上司評価のすり合わせを通じて、次の期に向けた課題を共有します。(A) は本人の参加を欠き、(C)(D) はMBOの仕組みとは無関係です。

よくある質問

MBOとOKRは同じですか?

どちらも目標管理の手法ですが別物です。試験ではMBOが扱われます。MBOは評価と結びつくことが多く、本人参加による目標設定が要点です。

OJTとOff-JTはどちらが優れていますか?

目的によります。実務の勘所はOJT、体系的な知識はOff-JTが向きます。両方を組み合わせるのが一般的です。

この単元、いま何問解けますか

登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。

  1. 第1問 MBO(目標管理)の要点として最も適切なものはどれか。

  2. 第2問 報酬設計における「外部競争力」が意味するものはどれか。

  3. 第3問 ヒューマン・スキルを高める学習形態として最も適しているものはどれか。

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