SWOT・3C・PESTの違いと使い分け

どれも環境分析ですが、見ている範囲が違います。関係を押さえれば混同しません。

最終更新:2026/08/27

3つの関係:見る範囲が違うだけ

SWOT・3C・PESTはいずれも「自社を取り巻く状況を整理する」道具です。違いはどこまで広く見るかにあります。

枠組み見る範囲何を洗い出すか
PEST最も広い(社会全体)政治・経済・社会・技術のマクロ動向
3C中間(市場)市場・顧客/競合/自社
SWOT自社中心強み・弱み(内部)/機会・脅威(外部)
順番としては、PESTでマクロを押さえ、3Cで市場を見て、SWOTで自社の位置づけにまとめる、という流れが自然です。

SWOT:内部と外部の区別が最重要

SWOTで最も問われるのが、どれが内部でどれが外部かです。

プラス要因マイナス要因
内部(自社)Strengths(強み)Weaknesses(弱み)
外部(環境)Opportunities(機会)Threats(脅威)

内部要因は自社でコントロールできるもの(技術力、人材、ブランド、コスト構造)。外部要因は自社では変えられないもの(法改正、市場の伸び、競合の動き、人口動態)です。

クロスSWOT

SWOTは洗い出しただけでは戦略になりません。組み合わせて打ち手を作るのがクロスSWOTです。

組み合わせ戦略の方向
強み × 機会積極攻勢(最も伸ばすべき)
強み × 脅威差別化で脅威を回避
弱み × 機会弱点を補強して機会を掴む
弱み × 脅威撤退・縮小を検討

3C:Customer・Competitor・Company

3つのうち自社でコントロールできるのはCompanyだけです。市場と競合は与件として受け止め、その中で自社の位置を決めます。

「Channel(流通)」を混ぜた選択肢が出ることがありますが、3Cには含まれません。

PEST:マクロ環境の4分類

要素内容
Politics(政治)法規制、政策、税制法改正、規制緩和、補助金
Economy(経済)景気、為替、金利物価上昇、円安、金利上昇
Society(社会)人口、価値観、生活様式少子高齢化、働き方の変化
Technology(技術)技術革新、インフラAI、通信規格の進化
GMAP-BFでは「法改正や規制緩和はどの要素か」といった形で、分類を問う問題が出ます。税制はPolitics、物価はEconomyです。

例題で確認する

 SWOT分析において、外部環境から導き出される自社にとっての追い風を表すものはどれか。

解答:(C)

外部要因のうちプラスに働くものがOpportunities(機会)です。StrengthsとWeaknessesは内部要因、Threatsは外部のマイナス要因です。

覚え方:S・Wは自分のこと、O・Tは周りのこと。この区別さえ間違えなければ、この形式の問題は落としません。

よくある質問

SWOTと3Cはどちらを先に使いますか?

3Cで市場と競合を把握してから、SWOTで自社の位置づけを整理するのが自然な順です。ただし試験では順序より、各要素の分類が問われます。

PESTに含まれない要素は何ですか?

競合他社の動きは含まれません。それはミクロ環境であり、3Cやファイブフォースで扱います。PESTはマクロ環境に限ります。

この単元、いま何問解けますか

登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。

  1. 第1問 SWOT分析において、内部環境のマイナス要因を表すものはどれか。

  2. 第2問 PESTのうち、法改正や規制緩和が分類される要素はどれか。

  3. 第3問 3C分析に含まれない要素はどれか。

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