最終更新:2026/08/27
前日にやるべきことは3つだけ
残り1日で範囲全体を復習することはできません。点に直結するものだけに絞ってください。優先順位は次のとおりです。
- 混同しやすい概念の対比(30分)
- 計算公式10個の確認(30分)
- 本番形式を1回体験する(20〜60分)
この3つは、いずれも「知識を増やす」ものではありません。すでに持っている知識を、本番で使える形にする作業です。前日に効くのはこちらです。
① 混同しやすい概念の対比(最優先)
4択で最も差がつくところです。次の対を、紙に書き出してください。読むだけでは足りません。
| 対 | 違いの核心 |
|---|---|
| 規模の経済 / 範囲の経済 / 経験曲線 | 生産量 / 複数事業の資源共有 / 累積生産の習熟 |
| 職能資格制度 / 職務等級制度 | 人の能力 / 仕事の価値 |
| 動機づけ要因 / 衛生要因 | 満足を生む / 不満を防ぐ |
| 花形 / 金のなる木 | 成長市場 / 成熟市場 |
| スキミング / ペネトレーション | 高価格で回収 / 低価格でシェア |
| ROE / ROA / ROIC | 自己資本 / 総資産 / 投下資本 |
| NPV / IRR | 金額 / 利回り |
| シングルループ / ダブルループ | やり方を改善 / 前提を疑う |
書き出す作業自体が、翌日の想起を助けます。曖昧なところは書こうとした時点で気づけます。
② 計算公式10個の確認
式だけでなく、「何を何で割るか」を言葉で確認してください。
- 損益分岐点=固定費 ÷ 限界利益率(変動費率ではない)
- 限界利益率=(売上 − 変動費)÷ 売上
- ROE=純利益 ÷ 自己資本
- ROA=利益 ÷ 総資産
- 流動比率=流動資産 ÷ 流動負債
- 自己資本比率=自己資本 ÷ 総資産
- 現在価値=将来価値 ÷ (1+r)^n
- NPV=CFの現在価値合計 − 初期投資
- WACC=負債コスト×(1−税率)×負債比率 + 株主資本コスト×資本比率
- 棚卸資産回転率=売上原価 ÷ 棚卸資産
詳しくは頻出公式一覧を参照してください。
③ 本番形式を1回体験する
見落とされがちですが、前日にこそ効きます。CBTの操作に迷う時間は、そのまま解答時間から引かれるためです。
- 残り時間がどこに表示されるか
- 進捗状況の見方と、設問間の移動のしかた
- 「後で見直す」に相当する機能の使い方
- 科目が切り替わるときの挙動
これらを当日はじめて知ると、最初の科目で確実にペースを崩します。1科目分だけでも通しておいてください。
前日にやってはいけないこと
- 新しい分野を一から学ぶ:中途半端な知識はかえって4択で迷う原因になります
- テキストを最初から読み直す:時間だけが消えて、残るものがありません
- 徹夜する:この試験は集中力と処理速度が効きます。睡眠を削ると逆効果です
- 難問に取り組む:本番で出るのは基本的な概念です。難しい問題で自信を失う必要はありません
1問45秒で160問。判断を続ける持久力が要る試験です。前日の睡眠は、詰め込み1時間より価値があります。
当日朝に確認すること
持ち物・環境
- 身分証明書(会場受験の場合)
- 受験案内・ログイン情報
- 自宅受験なら、通信環境とカメラの動作確認
- 電卓の使用可否(使えない前提で準備しておく)
頭の準備
- 前日に書き出した対比表を5分だけ見返す
- 「1問45秒」「30秒で見えなければ飛ばす」を意識に入れる
- 「未解答をゼロにする」を最後のルールとして決めておく
当日の詳しい流れは当日の流れとCBTの注意点にまとめています。
よくある質問
前日にどれくらい勉強すればいいですか?
2時間程度で十分です。それ以上やっても定着量は増えず、睡眠を削る分だけ当日の処理速度が落ちます。
当日の朝に勉強しても効果はありますか?
新しいことを覚えるのは無理ですが、前日に書き出した対比表を5分見返すのは有効です。直前に見たものは想起しやすくなります。
緊張して眠れない場合は?
無理に勉強を続けるより、横になって目を閉じているほうが当日の集中力は保てます。この試験は判断を160回続ける持久戦です。
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