最初に押さえる結論
良い会社です。誰にも伝わってません。
「IRR」は利回り。「NPV」は「Net Present Value」の略で、この値がプラス(NPV > 0)であれば有利な投資と判断されるため正解。「ROI」は利益率。「ペイバック」は回収期間。NPV法は理論的に最も優れた投資評価手法とされています。
最初の判断軸:「1円でもプラスなら投資すべき」というのがNPV法の基本的なルールです。
IR・財務戦略の全体像
IR・財務戦略は、用語だけを暗記するより「何を判断するための概念か」を押さえると、初見の選択肢にも対応できます。
- 要点:「1円でもプラスなら投資すべき」というのがNPV法の基本的なルールです。
- 要点:MM命題は「なぜ現実では資本構成が重要なのか」を逆説的に考えるための出発点です。
- 要点:経営成績が悪くないのに「万が一に備えて」と減配すると、市場から過度にネガティブに反応される恐れがあります。
- 要点:「効率的な在庫・債権管理」は、企業価値の向上に直結する財務戦略です。
- 要点:「10%儲かる1億円の投資」と「20%儲かる100万円の投資」なら、NPV(額)は前者が勝ちます。
試験で狙われる論点
同じテーマでも、定義・適用場面・似た概念との比較という別の角度から問われます。次の表で、正答につながる核を先に確認してください。
| 出題の焦点 | 正解の核 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 投資の意思決定において、将来のキャッシュフローの現在価値の合計から、初期投資額を差し引いた「正味」の価値を何と呼ぶか。 | NPV | 「1円でもプラスなら投資すべき」というのがNPV法の基本的なルールです。 |
| モジリアニ=ミラー(MM)の第一命題が主張する、完全市場における資本構成と企業価値の関係はどれか。 | 資本構成(借金と資本の割合)を変えても、企業価値は変化しない。 | MM命題は「なぜ現実では資本構成が重要なのか」を逆説的に考えるための出発点です。 |
| 配当政策における「シグナリング効果」を説明する内容として、最も適切なものはどれか。 | 配当額の変更が、経営者の将来の見通しを市場に伝える「合図」になること。 | 経営成績が悪くないのに「万が一に備えて」と減配すると、市場から過度にネガティブに反応される恐れがあります。 |
| ワーキング・キャピタル(運転資本)の増減(△WC)がFCFに与える影響について、適切な内容はどれか。 | 棚卸資産(在庫)が増加すると、FCFは減少する。 | 「効率的な在庫・債権管理」は、企業価値の向上に直結する財務戦略です。 |
選択肢で迷ったときの切り方
代表問題の正解は「NPV」です。正答語だけでなく、問題文のどの条件と結びつくかを説明できる状態にします。
一緒に並びやすい語
- IRR:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
- ペイバック:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
- ROI:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
選択肢を見てから思い出すのではなく、問題文を読んだ時点で答えの方向を予測すると迷いが減ります。
3分で復習する手順
- 「IR・財務戦略は何を判断する概念か」を、資料を閉じて一文で言う
- 代表語「NPV」と、似た3語の違いを口に出す
- 下の3問を解き、不正解なら解説を読んだ直後にもう一度答える
正解数より、誤った選択肢をなぜ切れるかが重要です。3問とも理由を説明できれば、このテーマは一度完成です。
よくある質問
IR・財務戦略は用語だけ覚えれば十分ですか?
不十分です。GMAP-BFでは定義の言い換えや適用場面が問われるため、何を判断する概念かと、似た用語との境界をセットで覚えてください。
復習はどこまでやればよいですか?
記事末尾の3問を、正答だけでなく残りの選択肢が誤りである理由まで説明できれば、次のテーマへ進んで構いません。
IR・財務戦略で押さえる3ポイント
この記事で扱う判断ポイントを先に整理し、本文と3問演習で確かめます。
- 01NPV
「IRR」は利回り。「NPV」は「Net Present Value」の略で、この値がプラス(NPV > 0)であれば有利な投資と判断されるため正解。「ROI」は…
本文へ ↑ - 02資本構成(借金と資本の割合)を変えても、企業価値は変化しない。
「負債比率を高めるほど、企業価値は…」と「自己資本比率を100%にすること…」は特定の条件(税金等)がある場合の話。「資本構成(借金と資本の割合)を変…」は「情報…
本文へ ↑ - 03配当額の変更が、経営者の将来の見通しを市場に伝える「合図」になること。
「配当額の変更が、経営者の将来の見…」は情報の非対称性を背景に、増配=「将来に自信がある」、減配=「先行きが不安」と投資家に解釈され株価に影響を与える現象を指し正…
本文へ ↑
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この単元、いま何問解けますか
登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。
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第1問/全3問 投資の意思決定において、将来のキャッシュフローの現在価値の合計から、初期投資額を差し引いた「正味」の価値を何と呼ぶか。
「IRR」は利回り。「NPV」は「Net Present Value」の略で、この値がプラス(NPV > 0)であれば有利な投資と判断されるため正解。「ROI」は利益率。「ペイバック」は回収期間。NPV法は理論的に最も優れた投資評価手法とされています。
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第2問/全3問 モジリアニ=ミラー(MM)の第一命題が主張する、完全市場における資本構成と企業価値の関係はどれか。
「負債比率を高めるほど、企業価値は…」と「自己資本比率を100%にすること…」は特定の条件(税金等)がある場合の話。「資本構成(借金と資本の割合)を変…」は「情報の非対称性や税金、破綻コストがない理想的な市場」であれば、ピザをどう切っても全体の大きさは変わらないように、企業価値も変わらないとする理論であり正解。「資本構成は、業界標準の比率に合わ…」は実務的助言。
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第3問/全3問 配当政策における「シグナリング効果」を説明する内容として、最も適切なものはどれか。
「配当額の変更が、経営者の将来の見…」は情報の非対称性を背景に、増配=「将来に自信がある」、減配=「先行きが不安」と投資家に解釈され株価に影響を与える現象を指し正解。「信号機の色のように、配当額の水準…」、「配当の通知を送ることで、株主に対…」、「配当を実施することによって、従業…」は誤り。実態よりも、経営者の「意図」がどう読み取られるかが鍵となります。
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