最初に押さえる結論
世界統一か、現地合わせか。地球が割れる。
「従業員満足度の最大化」は従業員の重要性を示すが、IR強化の直接的な目的ではない。「株主価値の最大化」は欧米やグローバル化する日本で一般的とされる経営者の使命であり正解。「社会貢献の最大化」は公器としての役割だが第一の使命とは別。「売上高の最大化」は規模拡大の指標であり、株主重視の利益指標とは対立する場合がある。
最初の判断軸:近年はステークホルダー間のバランスが重視されますが、IRの文脈では株主価値が中心となります。
グローバル戦略の全体像
グローバル戦略は、用語だけを暗記するより「何を判断するための概念か」を押さえると、初見の選択肢にも対応できます。
- 要点:近年はステークホルダー間のバランスが重視されますが、IRの文脈では株主価値が中心となります。
- 要点:医薬品業界などで、グローバルシェアを急拡大させるためによく用いられます。
- 要点:規格競争では、技術的に劣っていても「広まったもん勝ち」という側面があります。
- 要点:この好循環に入ることが、ハイテク産業のプラットフォーム戦略の勝利です。
- 要点:「効率」のグローバルか、「適応」のマルチ・ドメスティックか、というトレードオフです。
試験で狙われる論点
同じテーマでも、定義・適用場面・似た概念との比較という別の角度から問われます。次の表で、正答につながる核を先に確認してください。
| 出題の焦点 | 正解の核 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 投資家向け広報活動(IR)を強化し、利益重視の経営指標を導入する背景にある「経営者の第一の使命」とされる考え方はどれか。 | 株主価値の最大化 | 近年はステークホルダー間のバランスが重視されますが、IRの文脈では株主価値が中心となります。 |
| M&A(合併・買収)を「時間を買う」戦略と呼ぶ最大の理由はどれか。 | 自社で一から資源を育成する時間を省き、一瞬で必要な資源を入手できるから。 | 医薬品業界などで、グローバルシェアを急拡大させるためによく用いられます。 |
| 規格競争の定石として、通常の競争と異なる「リーダー企業の動き」はどれか。 | 同質化戦略は有効ではなく、自社の規格をスタンダード化し続けなければならない。 | 規格競争では、技術的に劣っていても「広まったもん勝ち」という側面があります。 |
| 規格競争の「ネットワーク外部性」下において、Windowsの地位が揺るぎないものになった具体的な構図はどれか。 | 利用者が増えるほど、対応ソフトが増え、さらに利用者が増える好循環。 | この好循環に入ることが、ハイテク産業のプラットフォーム戦略の勝利です。 |
選択肢で迷ったときの切り方
代表問題の正解は「株主価値の最大化」です。正答語だけでなく、問題文のどの条件と結びつくかを説明できる状態にします。
一緒に並びやすい語
- 従業員満足度の最大化:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
- 社会貢献の最大化:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
- 売上高の最大化:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
選択肢を見てから思い出すのではなく、問題文を読んだ時点で答えの方向を予測すると迷いが減ります。
3分で復習する手順
- 「グローバル戦略は何を判断する概念か」を、資料を閉じて一文で言う
- 代表語「株主価値の最大化」と、似た3語の違いを口に出す
- 下の3問を解き、不正解なら解説を読んだ直後にもう一度答える
正解数より、誤った選択肢をなぜ切れるかが重要です。3問とも理由を説明できれば、このテーマは一度完成です。
よくある質問
グローバル戦略は用語だけ覚えれば十分ですか?
不十分です。GMAP-BFでは定義の言い換えや適用場面が問われるため、何を判断する概念かと、似た用語との境界をセットで覚えてください。
復習はどこまでやればよいですか?
記事末尾の3問を、正答だけでなく残りの選択肢が誤りである理由まで説明できれば、次のテーマへ進んで構いません。
世界統合と現地適応の強さで、国際戦略を分ける
コスト効率と各国対応を、二者択一ではなく2軸で捉えます。 各項目を押すと、本文の該当箇所へ戻れます。
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この単元、いま何問解けますか
登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。
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第1問/全3問 投資家向け広報活動(IR)を強化し、利益重視の経営指標を導入する背景にある「経営者の第一の使命」とされる考え方はどれか。
「従業員満足度の最大化」は従業員の重要性を示すが、IR強化の直接的な目的ではない。「株主価値の最大化」は欧米やグローバル化する日本で一般的とされる経営者の使命であり正解。「社会貢献の最大化」は公器としての役割だが第一の使命とは別。「売上高の最大化」は規模拡大の指標であり、株主重視の利益指標とは対立する場合がある。
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第2問/全3問 M&A(合併・買収)を「時間を買う」戦略と呼ぶ最大の理由はどれか。
「買収の手続きそのものに、膨大な時…」は事象の記述。「自社で一から資源を育成する時間を…」はスピードが重要な現代において、内部成長を待たずに完成された事業を手に入れるメリットを指し正解。「時計を製造している会社を買収する…」は冗談。「買収を終えた後に、経営会議を開く…」はデメリットの一部(調整コスト)。
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第3問/全3問 規格競争の定石として、通常の競争と異なる「リーダー企業の動き」はどれか。
「下位の企業が採用している戦略を、…」は通常の製品競争の定石。「自社製品の価格を、他社の2倍の水…」と「広告宣伝費の予算を、半分にまで…」は、規格競争の目的である「普及」を自ら妨げる動きなので誤り。「同質化戦略は有効ではなく、自社の…」は規格(プラットフォーム)そのものの普及が目的のため、下位に合わせる「同質化」は意味がなく(AppleがWindowsに合わせる等)、地位逆転を防ぐのは困難とされるため正解。
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