目次:読みたい項目を選ぶ
全体像・読み進め方を確認する
最初に押さえる結論
過去に払った額ではなく、これから変わる収支と影響で比べる。
撤退・事業再編は維持、縮小、売却、統合などを将来の差額収支と関係者への影響から比較する判断です。過去の回収不能支出だけを継続理由にしません。
サンクコストはどの選択をしても回収できない過去の支出です。将来の追加判断の差額には入れませんが、会計記録や意思決定の振り返りまで消す意味ではありません。
撤退すれば全ての固定費が消えるとは限りません。共通費の配賦後に赤字でも、撤退で失う限界利益が回避できる費用を上回れば、全社の利益が悪化する場合があります。
解約、雇用、顧客の継続支援、他事業との関係も検討します。PPMの象限やライフサイクルだけで採否を確定せず、実際の権利・責任や将来の選択肢を確認します。
撤退案の検証も戦略の評価と見直しの一部です。
以下は当サイトの教材を使った学習用の例です。公式問題・過去問の転載や再現ではなく、本番の出題頻度や合格を保証するものではありません。概念の定義と、個別の設問で成り立つ判断を分けて読んでください。
撤退・事業再編を例題の条件に当てはめる
最初は解説付きの例題で、どの条件が判断に必要かを確認します。複数の判断が含まれる場合は、一方の結論をもう一方へ流用せず、それぞれの与件で検討してください。
例題:条件と選択肢を省略せず読む
既に回収不能の開発費100万円を支払った案件がある。今後完成するには追加40万円、完成時に得る収入は30万円と確定している。中止の追加費用・他への影響はなく、金銭だけで比べる。今からの判断として正しいのはどれか。
- (A) 100万円を回収するため必ず完成させる
- (B) 完成すれば追加収支は10万円の利益になる
- (C) 中止の方が完成より10万円有利である
- (D) 既払い100万円を収入に足すので完成は90万円有利である
例題の解説:結論を支える条件は何か
正解:(C) 中止の方が完成より10万円有利である
(C) です。今後の完成案は30−40=−10万円、中止は0で、中止が10万円有利です。(A) は回収不能の過去支出を継続理由としています。(B) は差の符号を逆にし、(D) は100+30−40=90と、既払い額を今後の収入へ加えています。100万円の支出は過去の損失や検証として残りますが、どちらを選んでも回収できないので差額比較には影響しません。
接続線は選択肢の比較。既払い支出を今後の収支へ二重計上しません。
数値・条件を文章で確認する
独自例。金額は万円。回収不能の100は両案に共通する過去の支出で、今後の入金に足しません。
過去の記録は残すが、差額のない支出で継続を正当化しない。
解説の結論は、上の設問で与えられた条件についてのものです。条件や目的が変わる別のケースでも同じ選択肢になる、という一般則として覚えないでください。
条件を変えて考える・実務と混同しない
例題2を全体で検算すると、継続時は100−60−20−30=−10百万円、撤退後は共通固定費−30百万円が残り、差額は−20百万円です。撤退費用が追加されれば、その分も悪化します。
関連原価と配賦、機会費用、売却・統合の実行条件へつなげて判断します。
自力で確かめ、別の問題へつなげる
- 「撤退・事業再編は何を判断する概念か」を、資料を閉じて一文で言う
- 例題の正答と誤答について、根拠となる条件を一つずつ挙げる
- 下の3問を解き、迷った条件や解答に要した時間を残す
確認用の3問には上で解説した例題も含まれます。読後の正解は理解確認であり、初見で解けることやテーマの習得完了を示す診断ではありません。解説を読んだ直後だけでなく、間隔を空けて別の問題にも取り組み、同じ誤りが再発していないか確認します。
確認した資料と学習例の位置づけ
OpenStax:事業継続・廃止と関連収支を確認。2026年9月9日。数値・設定は独自作成で、個別の投資・法務助言ではありません。
条件を変えた独自ケースで確かめる
回避可能な費用を分けるでは、本文の考え方を別の条件に当てはめ、結論が変わる理由まで確認できます。
よくある質問
赤字事業はすぐ撤退すべきですか?
配賦後の赤字だけでは決まりません。失う限界利益、回避できる費用、残る費用、他事業・顧客・契約への影響を比べます。
この3問で習得完了を判断できますか?
本文で解説する問題も含む復習用の3問です。初見の診断や公式スコアではなく、条件を変えた問題でも根拠を説明できるか確認します。
この単元、いま何問解けますか
登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。
-
第1問/全3問 既に回収不能の開発費100万円を支払った案件がある。今後完成するには追加40万円、完成時に得る収入は30万円と確定している。中止の追加費用・他への影響はなく、金銭だけで比べる。今からの判断として正しいのはどれか。
(C) です。今後の完成案は30−40=−10万円、中止は0で、中止が10万円有利です。(A) は回収不能の過去支出を継続理由としています。(B) は差の符号を逆にし、(D) は100+30−40=90と、既払い額を今後の収入へ加えています。100万円の支出は過去の損失や検証として残りますが、どちらを選んでも回収できないので差額比較には影響しません。
-
第2問/全3問 事業Aの同一年の売上100百万円、変動費60百万円、撤退で回避できる固定費20百万円、撤退しても残る共通固定費配賦30百万円だった。他事業への影響・撤退費用はない。撤退すると全社利益はどう変わるか。
(A) です。撤退で限界利益100−60=40百万円を失い、固定費20百万円を回避するので、差額は−20百万円です。(B) は配賦後の赤字10をそのまま改善額とし、(C) は残る共通固定費30をそのまま改善額と取り違え、(D) は失う限界利益を利益増として逆に扱っています。個別事業の配賦後損益と、選択による全社利益の変化を区別します。
-
第3問/全3問 不採算事業の売却案では今後の資金負担が減る見込みだが、顧客への保守継続と他事業への販売影響が未確認だった。意思決定の進め方として最も適切なのはどれか。実行前に調査できるものとする。
(B) です。経済面と実行上の条件を合わせて検討します。(A) は取引と責任の消滅を同一視し、(C) は回収不能な支出を将来判断の唯一の根拠としています。(D) は残る費用、関連売上、移行負担を無視しています。定性的な影響も確認し、必要な契約や手続きを具体化してから判断します。この教材は個別の法的判断を代行するものではありません。
無料の6問で、問題と解説を試しましょう
6科目から1問ずつ。会員登録なしで独自問題と解説を体験できます。科目全体の実力や本番スコアを判定するものではありません。続けて学びたい方は、無料登録後に残り16問へ進めます。
▶ 登録不要・無料の6問を始める※本サイトは独立した非公式の試験対策コンテンツであり、株式会社グロービス/GMAPの公式サービスとは関係ありません。試験の形式や出題範囲は実施回・実施企業により異なる場合があります。
