最初に押さえる結論
その情報、もう株価に入ってます。
「ウィーク・フォーム」は「過去の情報はすべて現在の価格に織り込み済み」とする初期段階であり正解。「セミストロング・フォーム」は公表情報全般。「ストロング・フォーム」は非公開情報も含む。「インサイダー・フォーム」は不適切。これが成立する市場では、過去のパターンから将来を予測するテクニカル分析は無意味とされます。
最初の判断軸:効率的市場の程度によって、どのレベルの「分析」が有効かが変わります。
効率的市場仮説の全体像
効率的市場仮説は、用語だけを暗記するより「何を判断するための概念か」を押さえると、初見の選択肢にも対応できます。
- 要点:効率的市場の程度によって、どのレベルの「分析」が有効かが変わります。
- 要点:現代の主要市場は、概ねセミストロング・フォームまでの効率性を持つと研究されています。
- 要点:プロの運用者であっても、長期でインデックス(パッシブ)を上回り続けるのは非常に困難です。
- 要点:ストロング・フォームが成立していれば、インサイダー取引ですら儲からないことになります。
- 要点:「適正価格」で買うためには、このデューデリジェンスの精度が全てを決めます。
試験で狙われる論点
同じテーマでも、定義・適用場面・似た概念との比較という別の角度から問われます。次の表で、正答につながる核を先に確認してください。
| 出題の焦点 | 正解の核 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 市場の効率性に関する「効率的市場仮説」において、過去の株価データに基づいたチャート分析では利益を上げられないとする段階はどれ… | ウィーク・フォーム | 効率的市場の程度によって、どのレベルの「分析」が有効かが変わります。 |
| セミストロング・フォームの効率的市場が成立している場合、一般の投資家が継続的に市場平均を上回る利益を得るための条件はどれか。 | 非公開の内部情報(インサイダー情報)を利用する。 | 現代の主要市場は、概ねセミストロング・フォームまでの効率性を持つと研究されています。 |
| 市場平均並みの利益を目指し、特定の指数(TOPIXなど)に連動するように運用する手法を何と呼ぶか。 | パッシブ運用 | プロの運用者であっても、長期でインデックス(パッシブ)を上回り続けるのは非常に困難です。 |
| 内部情報(インサイダー情報)を利用できる特別な人であっても、継続的に市場平均を上回ることができないほど、情報が完璧に織り込ま… | ストロング・フォーム | ストロング・フォームが成立していれば、インサイダー取引ですら儲からないことになります。 |
選択肢で迷ったときの切り方
代表問題の正解は「ウィーク・フォーム」です。正答語だけでなく、問題文のどの条件と結びつくかを説明できる状態にします。
一緒に並びやすい語
- セミストロング・フォーム:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
- ストロング・フォーム:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
- インサイダー・フォーム:正解語と何が違うかを一言で説明してから次へ進みます。
選択肢を見てから思い出すのではなく、問題文を読んだ時点で答えの方向を予測すると迷いが減ります。
3分で復習する手順
- 「効率的市場仮説は何を判断する概念か」を、資料を閉じて一文で言う
- 代表語「ウィーク・フォーム」と、似た3語の違いを口に出す
- 下の3問を解き、不正解なら解説を読んだ直後にもう一度答える
正解数より、誤った選択肢をなぜ切れるかが重要です。3問とも理由を説明できれば、このテーマは一度完成です。
よくある質問
効率的市場仮説は用語だけ覚えれば十分ですか?
不十分です。GMAP-BFでは定義の言い換えや適用場面が問われるため、何を判断する概念かと、似た用語との境界をセットで覚えてください。
復習はどこまでやればよいですか?
記事末尾の3問を、正答だけでなく残りの選択肢が誤りである理由まで説明できれば、次のテーマへ進んで構いません。
効率的市場仮説で押さえる3ポイント
この記事で扱う判断ポイントを先に整理し、本文と3問演習で確かめます。
- 01ウィーク・フォーム
「ウィーク・フォーム」は「過去の情報はすべて現在の価格に織り込み済み」とする初期段階であり正解。「セミストロング・フォーム」は公表情報全般。「ストロング・フォーム…
本文へ ↑ - 02非公開の内部情報(インサイダー情報)を利用する。
「新聞やテレビの経済ニュースを誰よ…」と「公開されている財務諸表を徹底的に…」は公表情報であり、セミストロング・フォームでは既に価格に反映されているため無意味。「…
本文へ ↑ - 03パッシブ運用
「アクティブ運用」は市場を超える利益を狙う攻撃的な運用。「パッシブ運用」は市場が効率的であることを前提に、低コストで平均値を狙う手法であり正解。「裁定取引」は価格…
本文へ ↑
↑ 気になった項目を押すと、本文の解説へ戻れます
この単元、いま何問解けますか
登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。
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第1問/全3問 市場の効率性に関する「効率的市場仮説」において、過去の株価データに基づいたチャート分析では利益を上げられないとする段階はどれか。
「ウィーク・フォーム」は「過去の情報はすべて現在の価格に織り込み済み」とする初期段階であり正解。「セミストロング・フォーム」は公表情報全般。「ストロング・フォーム」は非公開情報も含む。「インサイダー・フォーム」は不適切。これが成立する市場では、過去のパターンから将来を予測するテクニカル分析は無意味とされます。
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第2問/全3問 セミストロング・フォームの効率的市場が成立している場合、一般の投資家が継続的に市場平均を上回る利益を得るための条件はどれか。
「新聞やテレビの経済ニュースを誰よ…」と「公開されている財務諸表を徹底的に…」は公表情報であり、セミストロング・フォームでは既に価格に反映されているため無意味。「非公開の内部情報(インサイダー情…」は「公表されていない情報」のみが価格を動かす要因となるため、理論上は正解(ただし法的には禁止)。「過去5年間の株価チャートの動きを…」はウィーク・フォームで否定される。
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第3問/全3問 市場平均並みの利益を目指し、特定の指数(TOPIXなど)に連動するように運用する手法を何と呼ぶか。
「アクティブ運用」は市場を超える利益を狙う攻撃的な運用。「パッシブ運用」は市場が効率的であることを前提に、低コストで平均値を狙う手法であり正解。「裁定取引」は価格差の解消。「ヘッジファンド運用」は絶対収益追求。効率的市場仮説に基づけば、長期的にはパッシブ運用が合理的とされます。
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