目次:読みたい項目を選ぶ
全体像・読み進め方を確認する
最初に押さえる結論
コール/プットと買い手/売り手を分け、プレミアム控除後の損益を計算する。
デリバティブは原資産価格や金利等に関連して価値が決まる契約です。オプションの買い手は売買する権利を持ち、売り手は権利行使に応じる義務を負うため、立場を区別します。
コールは買う権利、プットは売る権利です。どちらにも買い手と売り手がいるため、「プットだから売り手」とは限りません。単独の買いオプションの損失がプレミアムに限定される性質を、売り手や原資産を含む組合せ全体へ流用しないでください。
満期時の単純なコール買いの損益はmax(原資産価格−行使価格,0)−プレミアム、プット買いはmax(行使価格−原資産価格,0)−プレミアムです。以下は1単位の差金決済、税金・手数料・金利を無視する独自例です。実際の商品には倍率や行使時期等の条件があります。
リスクと収益、情報と価格、資金の負担とつなげます。ヘッジで一つのリスクを抑えても、費用や他のリスクまでなくなるとは限りません。
以下は当サイトの教材を使った学習用の例です。公式問題・過去問の転載や再現ではなく、本番の出題頻度や合格を保証するものではありません。概念の定義と、個別の設問で成り立つ判断を分けて読んでください。
デリバティブ・オプションを例題の条件に当てはめる
最初は解説付きの例題で、どの条件が判断に必要かを確認します。複数の判断が含まれる場合は、一方の結論をもう一方へ流用せず、それぞれの与件で検討してください。
例題:条件と選択肢を省略せず読む
満期にのみ行使できるコールを1単位、プレミアム8円で購入した。行使価格100円、満期の原資産価格125円。差金決済とし、税金・手数料・金利を無視する。プレミアムを含めた買い手の損益はいくらか。
- (A) 25円の利益
- (B) 33円の利益
- (C) 17円の利益
- (D) 8円の損失
例題の解説:結論を支える条件は何か
正解:(C) 17円の利益
(C) です。権利の満期価値はmax(125−100,0)=25円、購入時の8円を引いて17円の利益です。(A) はプレミアムを控除せず、(B) は支払ったプレミアムを足しています。(D) は価値のある権利を行使しない場合の支払額だけです。満期価値と取引全体の損益を区別し、満期前のオプション価格の評価とは別の計算であることも確認します。
横軸は満期株価、縦軸は1単位の損益。価値max(株価−100,0)から支払額8を引きます。手数料等なし。
数値・条件を文章で確認する
独自例。行使価格100円・プレミアム8円、1単位。
行使価格を超えても、プレミアムを回収するまでは利益にならない。
解説の結論は、上の設問で与えられた条件についてのものです。条件や目的が変わる別のケースでも同じ選択肢になる、という一般則として覚えないでください。
条件を変えて考える・実務と混同しない
例題1で満期価格が104円なら満期価値4円、損益は4−8=−4円です。行使する価値があることと、購入代金を含めて黒字であることは違います。
プット買いの例で満期価格80円なら、満期価値20円から6円を控除し14円の利益です。コールとプットで価格差の向きを反転し、ゼロとの大きい方を取ります。
自力で確かめ、別の問題へつなげる
- 「デリバティブ・オプションは何を判断する概念か」を、資料を閉じて一文で言う
- 例題の正答と誤答について、根拠となる条件を一つずつ挙げる
- 下の3問を解き、迷った条件や解答に要した時間を残す
確認用の3問には上で解説した例題も含まれます。読後の正解は理解確認であり、初見で解けることやテーマの習得完了を示す診断ではありません。解説を読んだ直後だけでなく、間隔を空けて別の問題にも取り組み、同じ誤りが再発していないか確認します。
確認した資料と学習例の位置づけ
権利の種類・四つの立場・プレミアムを含む損益はJPX・北浜投資塾:オプション取引とはを確認(2026年9月9日)。図と数値は独自作成し、売買の推奨ではなく契約の読み方を扱います。
よくある質問
オプションは必ず損失が限定されますか?
買い手と売り手、単独か他の資産を組み合わせているかを区別します。単独の買い手の性質を売り手全体へ当てはめることはできません。
この3問で習得完了を判断できますか?
本文で解説する問題も含む復習用の3問です。初見の診断や公式スコアではなく、条件を変えた問題でも根拠を説明できるか確認します。
この単元、いま何問解けますか
登録なしで、その場で解けます。読んで分かったつもりでも、4択になると迷うのがこの単元です。
-
第1問/全3問 満期にのみ行使できるコールを1単位、プレミアム8円で購入した。行使価格100円、満期の原資産価格125円。差金決済とし、税金・手数料・金利を無視する。プレミアムを含めた買い手の損益はいくらか。
(C) です。権利の満期価値はmax(125−100,0)=25円、購入時の8円を引いて17円の利益です。(A) はプレミアムを控除せず、(B) は支払ったプレミアムを足しています。(D) は価値のある権利を行使しない場合の支払額だけです。満期価値と取引全体の損益を区別し、満期前のオプション価格の評価とは別の計算であることも確認します。
-
第2問/全3問 満期にのみ行使できるプットを1単位、プレミアム6円で購入した。行使価格100円、満期の原資産価格110円。差金決済とし、税金・手数料・金利を無視する。合理的に権利を選択した買い手の損益はどれか。
(A) です。市場で110円のものを100円で売る権利は行使する価値がなく、満期価値はmax(100−110,0)=0円です。支払った6円は残るため損益は−6円です。(B) は価格差の向きを逆にし、(C) は権利を義務として扱いプレミアムも落としています。(D) は不利な行使をした差額と6円を足しています。買い手が放棄できることと、代金が返ることは違います。
-
第3問/全3問 コールの売り手が「買い手は権利を放棄できるので、私も不利になれば契約への対応を断れる」と説明した。買い手は契約条件に沿って権利行使できるものとする。この説明への適切な指摘はどれか。
(D) です。買い手の選択権を、権利を付与した売り手へ移すことはできません。(A) は立場を同一視し、(B) は単独の買い手側の損失限定を売り手へ誤用しています。(C) は権利の種類の変更で契約の義務も消えると考えています。売り手のリスクはポジションや原資産の条件により異なり、受取プレミアムだけを見て安全性を決めないことが重要です。
無料の6問で、問題と解説を試しましょう
6科目から1問ずつ。会員登録なしで独自問題と解説を体験できます。科目全体の実力や本番スコアを判定するものではありません。続けて学びたい方は、無料登録後に残り16問へ進めます。
▶ 登録不要・無料の6問を始める※本サイトは独立した非公式の試験対策コンテンツであり、株式会社グロービス/GMAPの公式サービスとは関係ありません。試験の形式や出題範囲は実施回・実施企業により異なる場合があります。
