最終更新:2026/08/27
知識があっても落とすのは、選択肢の作りに理由がある
「勉強したのに解けない」という感覚の正体は、たいてい選択肢の見分けがついていないことです。知識は入っているのに、4つ並ぶと決められない。
GMAP-BFの選択肢には、繰り返し使われる型があります。型を知っていれば、読んだ瞬間に候補を2つに絞れます。1問45秒の試験では、この速度差が最後まで解ききれるかを分けます。
パターン1:対になる概念を入れ替える
最も多い型です。正解の隣に、対になる概念の説明を置きます。
| よく使われる対 | 入れ替えられる中身 |
|---|---|
| 職能資格制度 / 職務等級制度 | 人の能力 ↔ 仕事の価値 |
| 花形 / 金のなる木 | 成長市場 ↔ 成熟市場 |
| スキミング / ペネトレーション | 高価格 ↔ 低価格 |
| 動機づけ要因 / 衛生要因 | 満足を生む ↔ 不満を防ぐ |
| ROE / ROA | 自己資本 ↔ 総資産 |
| NPV / IRR | 金額 ↔ 利回り |
切り方
設問のキーワードを1つ決めて、それに合う選択肢だけを残します。たとえば設問に「市場成長率が低く」とあれば、成長市場を前提にした選択肢は読まずに切れます。
パターン2:極端な断定を混ぜる
「常に」「必ず」「一切」「すべて」「まったく」といった断定語を含む選択肢は、たいてい誤答です。
- 「無借金経営が常に最善である」
- 「この指標だけで企業の良し悪しがすべて分かる」
- 「多角化は必ずシナジーを生む」
- 「分散投資でリスクは完全に消せる」
経営の理論は、たいてい「条件による」「トレードオフがある」という形をしています。断定的な選択肢は、その性質と噛み合いません。
ただし例外もあります。「システマティック・リスクは分散投資で消去できない」のように、理論上そう言い切れるものは正解になります。断定語だけで機械的に切らず、内容と照らしてください。
パターン3:計算の一手だけを変える
計算問題では、途中の一手を間違えた場合の数値が選択肢に用意されています。
例:損益分岐点の問題で、限界利益率(0.4)ではなく変動費率(0.6)で割った数値が置かれる。計算自体は正しくできているのに、割る対象を間違えると「ちゃんと選択肢にある」ので気づきません。
切り方
計算を始める前に、何で割るか・何を引くかを言葉で確認する習慣をつけてください。「固定費を、1円売るごとに残る割合で割る」と言えていれば、変動費率で割ることはありません。
パターン4:常識的に正しそうな誤りを置く
理論を知らないと選んでしまう、日常感覚に合う誤答です。
| 常識的に見える誤り | 理論上の正解 |
|---|---|
| 給与を上げれば満足が高まり続ける | 給与は衛生要因。不満を防ぐが満足は生まない |
| 株主資本にコストはかからない | 株主の期待利回りは会社にとってコスト |
| 借金は少ないほどよい | 適度な負債は節税効果でWACCを下げる |
| シェアが高いほど投資すべき | 成熟市場なら資金を他へ回す |
切り方
「自分の感覚に一番しっくりくる選択肢」を疑ってください。この試験は理論の理解を問うており、感覚で選べる問題はほとんど作られていません。
パターン5:一部だけ正しい説明
前半は正しいが、後半で誤りを混ぜる型です。読み飛ばすと引っかかります。
例:「バリューチェーンは事業活動を主活動と支援活動に分けて分析する手法であり、製造業にのみ適用できる」。前半は正しく、後半が誤りです。
切り方
選択肢は最後まで読む。ただし全選択肢を最後まで読む時間はないので、前半で明らかに違うものは冒頭で切り、残った2つだけを最後まで読みます。
パターン6:関係のない専門用語を混ぜる
設問と無関係な用語を、それらしく並べる型です。用語自体は実在するため、知らないと「これかもしれない」と思ってしまいます。
例:組織文化の問題に「ドミナント戦略」、価格戦略の問題に「範囲の経済」が混ざる。
切り方
その用語がどの科目のものかを思い出してください。科目が違う用語が出てきたら、まず誤答を疑います。用語を科目とセットで覚えておくと、この判断が速くなります。
パターン7:あからさまに変な選択肢
「サイコロを振って決める」「社長の勘で判断する」のような、明らかに不適切な選択肢です。これはひっかけではなく、時間短縮のヒントです。
こうした選択肢が1つあれば、実質3択になります。2つあれば2択です。読んだ瞬間に切って、残りに集中してください。
4択の問題でも、実質的に迷うのは2つだけということがよくあります。明らかな誤答を素早く落とすだけで、判断にかけられる時間が倍になります。
本番での切り方の手順
- 設問からキーワードを1つ決める(「成熟市場」「衛生要因」など)
- そのキーワードと矛盾する選択肢を切る
- 極端な断定語を含む選択肢を疑う
- 残った2つを最後まで読み比べる
- 決まらなければ印を付けて次へ
この手順を身体で覚えると、1問あたり10〜15秒は短縮できます。160問なら30分近い差になります。
よくある質問
消去法だけで解けますか?
2つまで絞るのは消去法で可能ですが、最後の1つを決めるには知識が要ります。消去法は時間短縮の手段であって、知識の代わりにはなりません。
迷ったらどうすればいいですか?
科目内なら印を付けて先に進んでください。他の問題を解いているうちに思い出すことがあります。最後まで分からなければ、埋めてから終えてください。空欄は0%です。
※本サイトは独立した非公式の試験対策コンテンツであり、株式会社グロービス/GMAPの公式サービスとは関係ありません。試験の形式や出題範囲は実施回・実施企業により異なる場合があります。