最終更新:2026/08/27
よく聞く3つの批判
GMAPに限らず、企業内のアセスメント・テストには批判的な見方があります。主なものは次の3つです。
- 知識と実務能力は違う:フレームワークを知っていても、現場で成果を出せるとは限らない
- 対策すれば点が取れてしまう:地力より準備量が反映される
- 形式的な儀式になっている:結果が実際の判断にほとんど使われていない
これらの指摘には、それぞれ一定の妥当性があります。順に見ていきます。
批判①「知識と実務能力は違う」
これは事実です。4Pを知っていることと、実際に売れる商品を作れることは別です。試験で測れるのは知識の保有量であって、それを使いこなす力ではありません。
ただし、知識がないことによる不利益は実在します。会議で使われる用語が分からない、他部門の数字の意味が読めない、といった状態は判断の質を下げます。
知識は十分条件ではありませんが、必要条件ではあります。試験の位置づけとしては、そこまでを測るものと理解するのが妥当です。
批判②「対策すれば点が取れる」
これも事実です。BF編は知識試験なので、準備した人が有利になります。
しかしこれは、試験の欠陥というより性質の問題です。準備できる試験である以上、準備しないことの合理性はありません。批判が正しいことと、自分が対策すべきかどうかは別の問題です。
「対策すれば取れる試験だから意味がない」という主張は正しくても、その試験で低い点を取ることの不利益は消えません。
批判③「形式的な儀式になっている」
これは会社によります。運用には大きく3つの型があります。
| 運用の型 | スコアの扱い | 対策の必要度 |
|---|---|---|
| 足切り型 | 一定スコア未満は次に進めない | 必須 |
| 加点型 | 他の要素と合わせて総合判断 | 高い |
| 参考型 | 見るが基準は設けない | 低い |
| 形骸化 | 実質的に使われていない | 不要 |
「意味ない」という声の多くは、参考型か形骸化した運用を前提にしています。自社がどの型かを確認しないまま、他社の話を真に受けるのは危険です。
対策すべきかどうかの判断基準
対策すべき場合
- 足切りスコアや基準が設定されている
- 昇格判断の材料として明示されている
- 次の受験機会が1年後(1回の見送りの代償が大きい)
- MBA科目を体系的に学んだことがない
軽く済ませてよい場合
- 参考程度としか使われていないことが確認できている
- すでに関連分野を体系的に学んでいる
- 受験機会が頻繁にある
判断のために必要なのは、社内の運用を確認することです。人事・研修担当や、過去に受験した先輩に聞いてください。
対策の副産物としての価値
仮に試験の位置づけに疑問があっても、6科目の知識そのものは実務で使えます。
- 自部門の数字を読み、他部門に説明できる
- 投資判断の議論で、何が論点かが分かる
- 他部門の意思決定の背景を推測できる
「試験のためだけの勉強」と考えると苦痛ですが、範囲はビジネスの共通言語そのものです。試験を機会として使う、という捉え方もできます。
よくある質問
対策しないとどうなりますか?
無対策だと正答率4割前後に沈むことが多く、スコアは平均を大きく下回ります。足切り型の運用では、そこで止まる可能性があります。
実務経験があれば対策は不要ですか?
自分の担当領域は取れますが、担当外の科目は落とします。6科目を横断する試験なので、経験だけでカバーするのは困難です。
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